今年のニューヨーク映画祭(nyff)の上映作フル・ラインナップが発表されたのは、こないだの水曜日17日、ちょうどワタクシがnyffのサイト見に行った前日(時差があるのでひょっとしたら当日)だったようです。
それで、
ヴァラエティとか
ハリウッド・レポーターとかの記事が引っかかってこなかったわけです。
今年および過去の作品リストを見ながら、「意外と日本映画、それからアジア映画、多いじゃん」と思ったんですが、
ヴァラエティによるとニューヨーク映画祭はムカシからアジア映画をよく取り上げてきたそうです。今年は綺羅星の如くよい作品が並び、特にアジア映画ファンにとってはそうだろう、といってる
人(フィルムブレイン・・・なんじゃ、薄膜脳みそ?)もいるんで、アジア映画の当たり年かもしん。
また、
ハリウッド・レポーターは、今年のテーマのひとつは“歴史”だとして、映画祭の選考委員長のRichard Penaのことば“今年の作品をオープニングから見れば、歴史がスクリーン上に、そしてアートとして、どう扱われ再構築され表現されるか、何らかの理解に達するだろう”(みたいなこと・・・

)を引用しています。
そうかと思って、リストを眺めると
THE SUN, Aleksandr Sokurov, Russia/Italy/France/Switzerland, 2005. 110m.
これ、イッセー尾形が昭和天皇役、桃井かおり(『大怪獣・・・』の奥さんだよ〜)が皇后役っていう、ロシア映画ですよね。最近、新聞(8月20日中日新聞夕刊)に載ってたけど、2月にベルリン国際映画祭に出品されて日本では公開の予定がないって。
では、『カミュなんて知らない』と歴史との関係は?
アッシェンバッハこと中條教授とか、映画の登場人物の名をニックネームとして奉られている二人のストーカー的人物が登場するというから、映画の歴史?
見てないからわかりません。見せておくれ!
まあ、Pena委員長は「なんかのテーマを念頭において選考したんではない」ともおっしゃってるようだから。
『カミュ・・・』の取り上げ方は、
ヴァラエティでは、“今年もいくつものアジア映画が・・・”という中のひとつ。わざわざ、日本語の映画って書いてある。字幕スーパー付きなのかな?
“
ハリウッド・レポーターでは、そのほか、スケジュールされてるのは・・・”という中のひとつ。
フィルムブレインは、“カンヌ映画祭で結構話題になった”としていますね。
決して大きくは取り上げられてないけれど、そもそもニューヨーク映画祭で上映される作品というのは、世界中の約1700本の映画の中から選ばれたんだそうで、スゴイことです。選考委員会は、Pena委員長のほか、Kent Jones(the associate program director)、 Phillip Lopate、John Powers、Lisa Schwarzbaum。

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