1983年12月24日公開 監督:舛田利雄 脚本:高田宏治
主演:田原俊彦
田原俊彦の歌とダンスを見せるための映画ですが、意外に博太郎さんの出番が多い!
田原俊彦は立花協という青年で、吉沢松彦(村井国夫)に拾われてパシリみたいなことをしてるんだな。吉沢は、人気デザイナーの日夏蘭(多岐川裕美)の過去をネタに彼女から大金を強請り取ろうとしてるんだ。ところが、吉沢が何者かに殺されてしまい、協は警察にしょっ引かれ、取調べ。
取調べるのは、おっかない刑事と、まーまーとなだめる刑事。
おっかない刑事のほうが博太郎さんで、穏やかな先輩刑事が谷啓。
おっかないとはいうけれど、『逃れの街』(1983年10月15日公開)の牧村刑事に少々『近頃なぜかチャールストン』(1981年12月19日公開)の中町刑事が入ってるって感じ。名前は、作品中には出てこなかったような気がするけど、
中条弘というらしい。
協クンは、釈放されるんだけど、中条刑事たちは協の行動にずっと注目して尾行するんで、殺人事件以降、ちょいちょい博太郎さんが登場する。
中条刑事は、協を見張ったり、協と手を組むことになった新人ボクサー海堂征人(近藤真彦)を見張ったりしてるけど、ちょっと中町クン。実は気付かれてて、海堂クンにご苦労さんとねぎらわれ、車の中に差し入れをドドッと放り込まれる。差し入れって、キャベツとか。追跡中に交通課のおまわりさんに笛ピーッ

もあったぞい。
いちおー愛(協は日夏蘭に魅せられてしまうのだ)とサスペンスなんですが、歌やダンスに時間が割かれるんで、それに脇を固める役者はりっぱなものだけど主役が主役なんでドラマ的興奮は期待しないように。トシちゃんに関しては、ダンスの身のこなしのよさを観賞しましょう。
脇を固める方々は、上に書いたほかに、丹波哲郎、小林桂樹、ケーシー高峰、美保純(この人が踊る・・・少しですけど)、萬田久子など。

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