WOWOW dramaWの『アウトリミット』・・・DVDはJDXO-25753
放送日 2005.10.10
監督:下山 天 脚本:大石哲也(原作:戸梶圭太)
主役の井川良祐(岸谷五朗)が無節操刑事なら、その上司、署長の清原さんも食えない狸ですぜ。本田博太郎さんのちょびひげ具合がピッタリ。
話の発端は、アイスキャンデーの棒が「当たり!」だったこと?
隅田川花火大会をひかえた午後、曳船署の刑事・井川がただのコソ泥のはずの磯貝(土井よしお)を捕まえにいったら、そいつは立派な拳銃を持っていて連れの刑事を撃ち殺して逃走。井川は、コノヤロと追いかけるうち、モノの弾みで磯貝を叩き殺してしまった。え〜い、殺っちまったイと、腹立ち紛れに磯貝の死体を蹴っ飛ばす。すると出てきたCDとケータイ。いきなり鳴り出すケータイ。出れば、若い女が・・・どうやらCDを3000万で買い取りたいらしい。タイムリミットは7時とか。
キャンデー棒の「当たり!」が「今日の俺ならいけるかも」と思わせる。そーでなくったって、井川は3000万頂くことにしてしまうだろうけど。署からの呼び出しには、磯貝を追跡中とうそをついて姿をくらます。灼熱というか、暑苦しいというか(う〜ん、夏の雰囲気ムンムン)、とにかくテンポのいい追いかけっこの始まり。
清原署長@ 曳船署からの2回目の井川呼び出し。途中で清原署長御自ら受話器をとって、一般市民を巻き込むなと井川に釘を刺す。「署長のキャリアにキズがつきますもんね」と返す井川は、嫌がる釣堀屋・大成雅仁(萩原聖人)を死体の始末に巻き込もうと電話中。大成、かつては井川の相棒だったけど今は一般市民。
大成クンの嫌がりっぷり、井川と合流してからもますます楽しい。井川と磯貝を探してるつもりの曳船署。
清原署長A 「あーやってるやってる」と楽しそう。殺しは一係の管轄と三係の井川の上司の遠山信雄(大鷹明良)を押しのけて仕切っているのは島津裕三(山本竜二)。「君も冷静に」署長は彼の肩を揉んで「たのむよ」。
そのうち、やたら色っぽい警視庁捜査一課の警視どのが曳船署に乗り込んでくる。神崎美和(黒谷友香)、唇がタマラン

清原さんはセクハラ的ご挨拶。彼女のお供は刑事・田村真人(田辺誠一)。つづいて丸暴の渡辺清治(永澤俊矢)。態度のでかい渡辺に、清原さんもちょっといやな顔。
ここらで、警察ばかりではなく別の稼業の方もCDを持ってるはずの磯貝を追い始める。そっちのほうのボスBB(宮史郎)、その側近(アンドレ)。CDは金のなる木。BBの手下の殺し屋、スキンヘッドとおかまの二人組み=奥田智久(浜田学)と笹野陽介(真胡珠央)が秀逸。死体を押し付けられた大成クンも◎。
清原署長B 曳船署ではいつまでたっても磯貝&井川が捕捉できないので、島津と遠山が言い争いを始める。そこへ「はぁ〜い」と大音声。『首領への道』シリーズ飯島刑事では、おなじみのヤツ。落ち着き払って「はいはい、冷静にね、たのむよ」と収めて、神崎女史にすりよる。彼女は、井川の経歴に何かあるとにおわせ、「成り行きしだいじゃ、あなたのキャリアもふっとぶかもしれないわね」とおっかない発言。それでも、清原署長、歩み去る彼女のボディラインを手でなぞって「ナイスナイス・・・」。
清原署長C 井川の経歴を調べた清原さん、神崎と田村が話をしている屋上に現れる。とんでもない爆弾を抱えたと気づく清原さん。しかし、「捜査本部の指揮は私が執る」、君の尻拭いを引き受けようと言い切る清原さん。またしても、立ち去る彼女のボディラインをなぞって「ナイスナイス・・・」。ナニ考えてんだか、このオヤジ。
井川は、どこかの洗濯物をくすねて衣装替え。この姿笑っていいのか気味悪がっていいのか・・・個性的なTシャツなのですぐに持ち主にみつかり逃げる途中、井川、例の二人組みの殺し屋と遭遇。Tシャツの持ち主・佐藤(蒲生純一)は井川と殺し屋を撮影。
清原署長D その動画をみる捜査陣。清原さんは、殺し屋たちが使ったボールペン・ガンに興味津々。
清原さんはここまで。
井川の逃走劇はなおも続く。スナックふじ子の花火見物の常連客のシーンがおもしろい。スナックのママふじ子(千うらら)、仁侠映画ファンの客(諏訪太朗)、町工場の社長(町田政則)、退職教師(飯田孝男)・・・説明がなくてもそう見える!
最後にどんでん返しがあるんだけれど、どーもねぇ・・・。
アンドレ、諏訪太朗・・・先日見た『死刑確定IV−V』にも出てたな。

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