君の手がささやいている〜出逢えただけで幸せだった 私は耳が聞えない
放送日 1997.12.15 (テレビ朝日開局40周年記念作品)
監督:新城毅彦 脚本:岡田惠和
メ〜テレで来週から来年(!)にかけて再放送されるんですが、それを録画しようかどうしようか(DVD出てるゼ、買えよ・・・とは言わんでください)。ちょうど3年前、2003年12月の再放送を録画してDVDにしたヤツをチェック。1997年の本放送時に見たんで録画したほうはほとんど見てなかったんです。
ほほー、キャストのトップは菅野美穂じゃなくて武田真治だったか!リアルタイムで『ただいま放課後』を見た人が、まま“たのきんトリオのドラマに本田博太郎も出ていた”という勘違いをしているように、ワタクシも、菅野美穂の相手役に武田真治が出てたと思い込んでいました。なるほど、タイトルが『君の手が・・・』だから、武田美栄子(菅野美穂)ではなくて、耳の聞こえない彼女と出会い家庭をつくる野辺博文(武田博文)の物語ということか・・・ナットク。
10年近く前のドラマなんで今見ると、今昔の感という部分もあります。出演者がミンナ若い!というのは、さて措いといて
仲良くなった美栄子と博文は、自宅に帰るとファックスで遣り取りするんですねぇ。今ならメールかチャットというところ。それを、美栄子パパ、武田功(本田博太郎)が、ちっとも親の傍に居ないで部屋でファックスばかりしてるとヤキモキ(ヤキモチ?)してる。
会社で仕事が務まりそうと感じ始めた美栄子が思いっきりメゲル事件。届け物をするために電車に乗ってたら、事故で不通、連絡したくても電話ができない。あれは、今だったら、携帯電話からメールすれば全然、ノープロブレム。やっぱ、技術の進歩はいいことダ。もっとも、車内放送しかないと、聴覚障害者は何が起こったのかわからないという問題は残されてますが・・・。
手話がネ
とても楽しそうで魅力的に撮られてます。特に、美栄子と友人の坂井奈保子(中村麻美)が小鳥が羽ばたくような手付きでおしゃべりしてるシーン。博文でなくても、手話で仲間に加わりたくなるかもしれない。それから、線路を挟んだあっちのホームとこっちのホームで美栄子と博文が言葉を交わすシーン・・・『続・獣のように』(アレ、続じゃないほうだっけ?)で同じようなシーンがあったけど、そのときは二人とも手話が出来ないんで大きな字を書いて見せてました。
美栄子の両親(本田博太郎&木内みどり)も手話をやるわけです。最終章まで足掛け5年やったんだから、身についただろうか?
1997年は、『仁義11北陸極道狩り』、『仁義なき野望2』、『GANGSTERII 東京魔悲夜外伝』もあれば『風俗嬢の性』『Lie lie Lie』『柘榴館』もある。TVでも『君の手が・・・』の一方で『御家人斬九郎3 第4話 三十六人斬り』の極悪非道の久五郎もやってる。ひときわ多彩な年だったような気がします。1997年の本田博太郎さん出演作品リストはこちら
http://www.geocities.jp/hirotarology/chronology/1996_2000/tab1997.html
さらに、12月15日というと『北京原人』公開の5日前。
『君の手が・・・』の博太郎さん演ずる武田功はとてもやさしいです。やさしいですが、結婚を申し込みに来た博文に
「野辺クン・・・外へ出ましょうか?」
見ながら思い出したけど、これは博文を外に連れ出して絶対ボコにするんだと思いましたね、当時。
美栄子の幼時を回想するシーンで、泣いている美栄子の前に屈んで彼女の頭から肩を包み込むようにそっと手を伸ばすところ・・・北京原人フジタカシもこんな感じだったかな。本田博太郎さんは、動物に例えるなら何かというのを下の記事のコメントに書いてますが、時々、大型の類人猿、ゴリラか何かみたいに見える。いや、北京原人は人類であってサルじゃないですヨ。類人猿だって、サルではない。霊長類研究所の某先生にいわせると類人猿=人に類した猿ではなく、類猿人=猿に類した人だそうで。『密会の宿1北鎌倉不倫殺人旅行』(2003.07.27 テレビ東京・女と愛とミステリー)の大坂秀之、浜辺でたわむれる母子に覆いかぶさるように抱きしめる姿とか、雄ゴリラだな。『秘太刀 馬の骨』の内藤半左衛門は、どの仕草がというのではないですが、自分の保護下にある母子のため一歩も引かないって感じが、まさにシルバー・バック。うん、髪もシルバーだったし。
で、今度の再放送はどーするかってゆーと、再録画ケッテー。
何故か知らん、DVDの後のほうになるほど、映像と音声が微妙にずれてて気色悪いので。
『君の手がささやいている』第二章以降は
第二章 聴覚障害者の私が一人前の母親になれるだろうか
放送日:1998.10.01 監督:新城毅彦 脚本:岡田惠和
第三章 ごめんね、ママは千鶴の声が聴こえない
放送日:1999.10.07 監督:新城毅彦 脚本:岡田惠和
第四章 千鶴の初恋…ママの耳のこと内緒でいい…初めての音楽会で流した涙
放送日:2000.10.05 監督:新城毅彦 脚本:岡田惠和
最終章 5年間ありがとう…耳が治る奇跡を信じていた
放送日:2001.12.26 監督:新城毅彦 脚本:岡田惠和
キャスト:
野辺博文:武田真治 武田のちに野辺美栄子:菅野美穂
遠藤聡子:高樹沙耶 坂井奈保子:中村麻美 中田義章:斎藤陽一郎
美栄子の父・武田功:本田博太郎 母・武田晴子:木内みどり
博文の父・野辺靖彦:石田太郎 母・野辺正江:加賀まりこ

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