藤沢周平時代劇『よろずや平四郎活人剣』
初回2時間スペシャル 江戸の揉め事仲裁業 辻斬り・月下の襲撃
放送日:2007.04.20 テレビ東京系
監督:井上 昭 脚本:田村 惠
一番驚いたのは、奥田伝之丞・・・もしかして福本清三!?刀を振るう姿が一番決まってた、ホントに腕が立ちそうにみえたのはこの人でした。原作にしたがえば、この人が神名平四郎(中村俊介)のモト許婚・早苗(北川弘美)とナンヤカンヤになるわけ?NHKの『新・腕に覚えあり』では榎木孝明だったけど、それでも早苗とは「つりあわねぇべ?」と思ったのに・・・こりゃまた、随分渋い人を持ってきましたナ。
博太郎さん=鳥居耀蔵のお出ましは、3場面。大分、待たされましたがネ。
江戸城内。VS 神名監物(内藤剛志)。最初からいきり立って前のめりでご登場。三白眼でねめまわす。ピッと身を翻す切れのよさ。張り上げた声、抑えた声。ささやくような「無礼であろう」から、爆発的に喚き散らすあたり、拍手喝さいでした。
いや、無礼ですヨ、監物さん。ワタクシの記憶に間違いがなければ、『よろずや平四郎活人剣』のはじめの部分では、鳥居さんの役職は目付でまだ甲斐守ではなく、したがって、“耀甲斐”ではない。
それは、さておき
すぐに引き続いて、「神名監物!神名監物!」の場面。ほとんど、吼えていましたネ。斜光を受けてひっそり控える男に物騒な命令を「わかるか?」・・・夜のように黒い声と申しましょうか、奈落よりも深い声と申しましょうか?
もう1場面は、水野忠邦屋敷。VS 老中・水野忠邦(西田健)。“VS”というより、にじりよって老中の背後からささやく。右から左からささやく。もっと後に彼がどういう行動に出るか、鳥居耀蔵の人物像が瘴気のようにゆらめきたつ演技です。
この場面で、気に入ったのは「承知!・・・承知つかまつりまし、た」。
鳥居耀蔵=本田博太郎、レギュラー出演とのことで楽しみです。原作より、監物 vs 耀蔵の対立軸が強調されるのかな?
キャスト覚書
神名平四郎:中村俊介 早苗:北川弘美
北見十蔵:山田純大 明石半太夫:益岡徹
家主・与之平:木下ほうか 樫村喜左衛門:伊藤洋三郎
老中・水野忠邦:西田健 老中・堀田正篤:中原丈雄
神名家の下僕・嘉助:河原さぶ 裏ダナの住人・三造:本城丸裕 三造のかみさん:大島蓉子(かも?) 奥田伝之丞:福本清三 仙吉:石井英明
神名監物:内藤剛志 里尾:田中好子
粟野屋角左衛門:渡辺哲 おてる:大路恵美 おとわ:床嶋佳子 (この三人“離縁ののぞみ”関係者。“辻斬り”部分の窪井小左衛門役は誰?)

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