『父と子の疑惑』
放送日:不明 制作:フジテレビ、梟雄舎
監督:佐藤武光 脚本:渡瀬慎太郎(原作:西澤裕子)
タイトルの“父”は刑事・野崎研次(林隆三)、“子”は長井伸(風見しんご)。野崎は、家庭を顧みなかったものだから妻子と別れることになったという刑事一筋の男。別れたのは15年前、息子の伸が6歳の幼稚園児だった頃。その息子が22歳になって殺人事件の容疑者として野崎の前に現れるというドラマです。妻は、花屋を営む長井加奈子(山口果林・・・きょうの水ミスに出てたんで顔を確認)。
博太郎さんは、野崎の同僚刑事・岡部。ドラマのドあたまは野崎ですが、すぐに登場します。取調室で怒鳴り散らすおっかない刑事です。伸を追っかけて、数段ほど飛び降りたり元気いっぱい。
これは、本放送されてないドラマらしいです。
エンディング曲『愛』は昨日の『心中の構図』でも使われていたので、同じフジテレビ系の“男と女のミステリー”のドラマとして制作されたのでしょうね。『父と子の疑惑』が制作された年については、
テレビドラマ・データベースでは、“1993年3月ごろ制作された模様”とありますが、う〜ん、どうなんだろう。
5、6歳の伸を演じているのは安藤壮洋。『心中の構図』で岡島真一郎の息子・弘役の子役です。『心中の構図』は放送は1990年ですが、撮影時期は、ドラマの年代設定、平成元年(1989年)と同じ1989年でしょうね。『父と子の疑惑』が1993年3月だとすると、弘役から3、4年経過して伸役ということになります。見たところ、弘よりは伸のほうがしっかりした感じだけど、3、4年なんて経過してないんじゃないのかな?伸が6歳だと、弘は2、3歳・・・そんなことはありません。1962年生まれの風見しんご(1993年3月なら31歳!)が22歳の役をやろうってんだから、伸を演じた安藤壮洋は7、8歳になっていたかもしれない。それでも弘は、4歳くらい。伸と弘は1歳くらいしか違わないような気がするがなぁ・・・
『父と子の疑惑』の年代設定は
野崎が離婚したのは、昭和45年11月28日です。それから15年後なら昭和60年、1985年。1985年制作ってことはないよなぁ。何しろ、升本喜年氏が松竹を退社したのが1989年で梟雄舎設立はそのあとですから。
現在監督の三池崇史氏は、『心中の構図』では監督助手で『父と子の疑惑』では助監督。きっと助監督のほうがエラいんだろうな。ということで、『父と子の疑惑』のほうが『心中の構図』よりも後!
『父と子の疑惑』には2回ほどベイブリッジが出てくるのですが、1989年には開通してるんで手がかりにはなりません。これが、1993年開通のレインボーブリッジだったら、出来上がり具合が多少年代推定の手がかりになったのに・・・
博太郎さんの髪。『心中の構図』ではウンと短髪。1990年の『電話の向こうに誰がいる?電話が怖い!』や『離婚カップル探偵する 鬼怒川温泉行き殺人トラブルルート』などと同じ感じです。『父と子の疑惑』はかなり伸びてて、オールバックが左右に割れたような真ん中ワケ。『心中の構図』の短髪から1年くらいかかるかな???
・・・しかし、1990年代初期は、ウンと短髪だったり、伸ばしてたり、縮らせてたり、いろいろな髪の作品が入り乱れてて、どーもワカラン。
明日は『裏切りの日日』。これも、放送されたのかされなかったのか不明。
梟雄舎制作の本田博太郎モノ。ウンと短髪だとか。

0