火曜サスペンス劇場 15周年記念特別企画
『共犯関係』
放送日:1996年10月29日 日本テレビ系
監督:関本郁夫 脚本:橋本 綾
主演は藤田まこと。
“妻の留守に飾り窓の女の甘い罠に落ちた大学教授の恐怖”というサブタイトルがあるようですが(
ドラマデータベースによる)、藤田まこと演ずる大野修造は教授への昇進が決まったところ。藤田まことは1933年生まれだからかなり高齢での教授昇進。
その大野さん、50年来の親友で警部の山岡守(伊東四朗)や医者の小泉武(北村総一朗)にお祝いをしてもらった夜、たまたま出合った女(黒田福美)に誘われるまま、のこのこマンションについていって罠にかかるというお話。ナニ、マンションに女のパトロンが現れて、大野さんがその男を灰皿で殴りつけて殺っちまうんです。
死体は大野と女が協力して(ここに共犯関係成立!)山奥に捨てたのにまもなく発見されてしまい、あろうことか殺っちまったのを知ってるらしい男(本田博太郎)が大野を訪ねてやってくる。博太郎さんの役名?番組案内には“男”。
いつもは、はぐれ刑事や八丁堀同心にして仕事人の藤田まことがしょっ引かれて「恐れ入りました」と犯行を認めたんだろうか?しかし、“罠”ですからね。親友に警部と医者がいますからね・・・
1996年の秋には、“火曜サスペンス劇場”15周年ということで、10月を記念月間として
第1弾 10月8日 『絆』 十朱幸代、滝田栄
第2弾 10月15日 『わが町』シリーズの7作目 渡辺謙や蟹江敬三
第3弾 10月22日 『食卓のある風景』 前田吟と宮本信子
そして
第4弾が、この『共犯関係』
当時の新聞各紙には、番組統括の長富忠裕チーフプロデューサー(日本テレビ)の言葉として「代表的なジャンルをそろえ、役者も特に大物を起用した」というのが載っています。
1996年までの15年間の“火曜サスペンス劇場”の平均視聴率は18%だったそうです。
しかし、“火曜サスペンス劇場”は視聴率不振とかで2005年秋になくなってしまいました。それ以来、日本テレビ系は2時間ドラマの再放送もほとんどやらなくなってしまい、名作・傑作ドラマが見られなくなったのはたいへん残念なことです。それにしても、視聴率不振といったって15%を越えられないというくらいの程度じゃなかったかなぁ?1980年代とくらべて録画して後から見るという視聴率には寄与しない見方が増えているのだから、18%が15%以下になったってどーってことないのにと思うのでありました。
『共犯関係』は、山口県にお住まいで聴覚障害のある方は、山口県聴覚障害者情報センターのビデオライブラリーで借りて見ることができます。
http://www.c-able.ne.jp/~lookym33/top.htm
ほかの地域にもあるかも・・・

0