『その男、副署長 京都河原町署事件ファイル Season 2
File 3 なぜ、殺された人気コラムニストの胃袋からは
長ネギと九条ネギの2種類が発見されたのか!?』
ラテ欄には
“疑惑記者の告発・・・京野菜が招いた殺意!!”
放送日:2008年7月17日 テレビ朝日系
監督:石川一郎 脚本:岩下悠子
九条ネギに虫がついていたと、さも重大そうに“デイリー京都”のコラムで糾弾した人気コラムニスト恩田利樹(工藤俊作)が歩道橋から転げ落ちて頓死。その胃袋から長ネギと九条ネギの2種類が発見された・・・胃の中に半ばこなれたネギの切れ端を見つけて、ネギの種類が単一ではない!と見抜き、種類を特定しなければ!!と思いついたのは法医学教室のセンセか科捜研・法医担当さんかは知らないけれどエライ!で、DNA鑑定したのかねぇ?
ネギ+虫でバッシングに火が付くっていうのも、かなり無理じゃないかな?パンの中に虫が入ってたとか、インスタント・ラーメンの袋から虫が出てきたというのとは、明らかに違う状況ですからネ。・・・ブロッコリーはモンシロチョウの青虫と、パセリはキアゲハの青虫とわけあって食べる、枝豆はいっしょに茹でられてしまった何とかメイガの幼虫の冥福を祈りつつ味わう、そう思ってるワタクシは変なのか?ウィーン小唄にも、“おとうちゃんたら、あたしの大事なムシムシちゃんをスープと一緒にのんぢゃった”なんてのもあるではないか。京都だってウィーンと同じように古都かつ田舎なんだから、虫くらいで騒ぐではない!
などなど、ブツブツ言いつつ見てました。虫つきネギを出荷した寺本ファームを擁護するメールというのはお終いに出てきますが、それまで毒づきっぱなし。真相に結びつく伏線と目くらましがいい塩梅にちりばめられているんですがね。
今回のテーマは野菜。
献立にもっと野菜をという留置人からのクレームを伝えにきた留置場係()をかるく受け流す副所長・池永(船越英一郎)。椅子ごとスイーッと(と言いたいところですが、キャビネットが!)寄ってきましたね、警務課長・近藤さん(本田博太郎)。
野菜の仕入れ先を検討するという口実で、寺本ファームへやってきた副署長。“デイリー京都”の岸辺みのり(雛形あきこ)から九条ネギ・コラム事件の話をきいているとケータイが鳴って、「副署長〜ぉ!」天下泰平・ご機嫌の警務課長殿の声。これ、署長室前のデスクから掛けてるんだろうか?
帰ってきた副署長に小言いって、ブロッコリーとトマト持って、「1200件の決裁を」と言いつつ吹き出してるって・・・なんだか楽しい警務課長ライフって感じだなぁ。トマト投げ返した警務課長殿に、ワタクシ、副署長と一緒に首をかしげましたよ、ホント。
「こいつはグズグズしてられねえゾ」と、まさに飛び出そうとする副署長に横合いから積み上げた決裁箱を差し出す警務課長、「はい〜っ」。これは奇遇、いいタイミングでしたが、結局、副署長に出ていかれてしまうんですね。積み上げた決裁箱の間からコートハンガーの制服を見て「そうきましたか・・・副署長」。
来週は、副署長が脱ぎ捨てられた警務課長の制服を見ることになるらしい・・・

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