『その男、副署長 京都河原町署事件ファイル Season 2
File 8 なぜ、面影寺の跡取り息子が、佐渡神社の石階段の下で死んでいたのか?』
ラテ欄には
“文化財が招く殺意!!京の古寺が落ちた罠”
放送日:2008年8月21日 テレビ朝日系
監督:猪原達三 脚本:櫻井武晴
署長室のドアに張り付いて「若い男の死体が・・・」とかいう声に聞き耳を立てる副署長・池永清美(船越英一郎)、その背後に忍び寄る警務課長・近藤時男(本田博太郎)・・・いつも見る風景かと思いきや、若い男の死体に執着する副署長を投げるつもりだったんですかね、警務課長殿は?振り払おうとした副署長に弾き飛ばされてました。今回の警務課長は、アクションでいくらしい。
佐渡神社の石階段で死んでいたのは、面影寺の一人息子、黒川裕之(川上英四郎)。彼の靴の中からは何かプリントされた陶器片、石階段の上には複数の足跡。争ったような跡があって、しかもゲソ痕が複数とれる。石階段の上の土の部分から?死体の周りからも採取できたんだよナ、確か。石の上に残ってるの?どうやって取るの?という疑問はこのドラマには無用です。
警務課長が抱いた疑問は、
副署長は、署長から言いつかった梅閣寺の屏風警備の打ち合わせに署員二人を向かわせ自分は出かけようとしない。折しも殺されたかもしれぬ死体が見つかり、いつもなら、こんな類の用事にかこつけて出て行ってしまう副署長なのに?小首をかしげて見ていた警務課長、やおら席を立ってきて「変ですね」。池永佳子巡査(田中美里)が、梅閣寺和尚にかかわる副署長のツライ過去をすっぱ抜くと、「たっぷりとお灸をすえられてきてください」と副署長を梅閣寺へ送り出す。
副署長は、梅閣寺で寺の掛軸、屏風や絵巻のデジタルコピーをつくった会社・デジタルビューローとのトラブルの話を聞かされます。これが、面影寺の一人息子の死にも深くかかわってきます。陶器片にプリントされていたのは、面影寺の鼠御伽絵巻。
美術品のデジタルコピーのデータを流用した商品化について、
梅閣寺では、住職・駿河勝己(石山輝夫)は容認、息子の義勝(大沼遼平)は反対。一方、面影寺では、住職・黒川道念(河原さぶ)は反対で息子・裕之は賛成。道念和尚、コピーはコピー、伝統を守り続けてきた思いまではコピーできん、とサ。
副署長が、トイレで秘密の捜査連絡を大声でやってるところに現れるのは、もちろん近藤警務課長。さては、と壁に張り付いて様子をうかがうと、そうとは知らない副署長、思いっきりドアを開けてセーフとばかり出て行きました、トサ。あとには、あわれ、鼻をおさえる警務課長。ほとんど漫画の世界。
デジタルコピーの会社の社長・古賀ゆたか(根本りつ子)が河原町署に刑事に伴われてやってきます。思わず決裁作業を放り出し席を立つ副署長。自席にいないと思った警務課長がイキナリ出てきて「イケマセン」。たまたま、ハンコもらう列に並んでいた平松刑事(宇梶剛士)からイキサツを聞いておとなしく席に戻ろうとする副署長。そのとき、マスコミ対応を・・・と警務課長が指を鳴らして指し示す方には雑誌記者・島英明(的場浩司)。いい音で指ならすね。
古賀社長は任意同行なんですぐに解放される。そこを狙って、副署長が・・・
またまた、警務課長、いつものように椅子ごと滑り寄ってきて「どちらへ?」
池永家の親子のいさかいが事件関係者の親子の行き違いと相似形になってるってのは、前にもあったような・・・何話だっけ?
この回は、「副、署長!」と突進してきた警務課長殿が副署長席に見つけるのは(ドタドタと足音がすごい)
“俺のがまんもここまでだ 池永”の書置き。制服もコートハンガーに掛かってますが、夏服というのはどーも重量感というか存在感が希薄。それで、墨痕鮮やかな書置き?
刑事課長に呼ばれたとか、自首のため出頭してきたとか、普段あまりみかけない来客のときは、警務課長・近藤さんが場を仕切るようですね。そういう仕事なのかしらん?

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