『新宿鮫〜氷舞 第1回 巨大な罠』 DVD KWX-50
BSハイビジョンでの先行放送では、第1回「巨大な罠」、第2回「戦慄の陰謀」、第3回「破局への岐路」、最終回「愛の行方」の全4回がまとめて放送されたそうですが、ま、1回分づつ見て行きましょう。
放送日:2002年3月16日 NHK BSHi ハイビジョンドラマ
脚本:吉本昌弘(原作:大沢在昌) 演出:石橋 冠
新宿署生活安全課の鮫島(舘ひろし)らを振り切って逃げたコカインの売人ペドロ・ハギモリ(BOBA 田中要次)。横合いから車が走ってきてハギモリを乗せて逃げ去ったのです。折しも外国人男性が西新宿のホテルで何者かに殺され、部屋から薬物が見つかったということで鮫島と生活安全課課長・桃井(寺田農)は現場に出張る。警視庁捜査一課刑事(苅谷俊介)とナワバリ争いみたいなことしてますが、結局、捜査一課も所轄の生活安全課も警視庁公安部外事一課(略して“そといち”)・香田(永島敏行)によって現場から追い出されてしまいます。外字一課というのは国際的な諜報活動をするところだそうで、殺されていた男・ハーマン・ブライドはその手の人物らしい。しかし、鮫島はハギモリの逃走を助けた車にブライドが乗っていたのを見ており、コカイン密売と深くかかわっていると考える。
ブライド関係の捜査に手が出せないなら、車の所有者からハギモリの行方を追おうとする鮫島。車の所有者は平出組の牧村(スマン 演じ手がワカラヌ)。鮫島は牧村を絞めあげて、若頭・前岡(本田博太郎)のケータイに電話をかけさせます。
長い下りエレベータの中ほど、チャンチャカチャカチャカと着信音が鳴って、前岡さんはケータイを取り出します。軽快なカルメン前奏曲と「はい、もしもーし」と不機嫌っぽく落ち着き払った表情と、不思議な取り合わせ。前岡は大物のように見えて、実はそうでもないような。そういう感じです。落ち着きはらった前岡さんの表情が一瞬動くのは鮫島がハギモリとブライドの名前を出したとき。それで、鮫島と1時間後平出組事務所で会うことを約束して、前岡はどこかに電話をする・・・カットのつづきから立花情報調査社の立花(黒沢年雄)。
約束どおり鮫島が平出組に行くと、今度は公安総務課(略して“こうそう”)が出張って鮫島は勿論、香田ら外事一課もシャットアウト。“こうそう”の車に乗り込む前岡に鮫島が声をかけると前岡は無言で振り返りますが、その表情の冷やかさがいいですねぇ!
前岡はあっという間に解放されまして、立花と背中合わせの会食(?)
前岡は馬手にスプーン、弓手にピザというお行儀のよさ。23年前の厨子の件というハナシになって、「勘弁して下さい。ただ言ってみただけですから」と立花の背中にささやいてそのままちょっと立花の様子を見てる・・・この間ですね。23年前の遺言書というのは余程恐ろしい内容が書かれてあったのだね。
「ハードボイルドの世界・大沢在昌小説展」というのが、名古屋市東区の文化のみち二葉館で開かれているそうです。(大沢在昌って名古屋出身だったんだ!)
直筆原稿とか色紙とかよくある展示のほか、新宿鮫で起こる事件の場所を地図上に示した「新宿鮫事件地図」が展示されているそうです。ちょっと見たいかも。

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