『メイド刑事 Last mission 海堂死す!?』
放送日:2009年9月18日 メ〜テレ(ドラマの記録としては“2009年9月11日 テレビ朝日”なのナ)
監督:藤岡浩二郎 脚本:真部千晶
金曜深夜のゆる〜い微妙なナンセンス。お仕事終了の金曜の真夜中にはこんなドラマがぴったりです。メ〜テレでもテレ朝並の時間帯で放送してくれるといいんだけど・・・
アジアエコロジー会議パンフレットの関西総合文化大学農学部教授・大隈武次郎(本田博太郎)は、とても上品で知的に見える。でも、メイド刑事・若槻葵(福田沙紀)を迎えた武次郎センセは変なおじさん。いでたち(山高帽にガウン―ガウンなのか、シルクの白衣なのか?)もユニークながら、ペール缶にかわいいネームプレートをつけて微生物を飼っている。微生物学者なら、ニックネームをつけて微生物を飼育するのは、実際、有りそうだけどナ。葵ちゃんが呆気に取られているんだから、付き合っていっしょに呆気にとられることにいたしましょう。
で、ホントに呆気にとられるのが、季和子に「キミはボクの、ジャジャーン」とオペラの情熱的な恋する男シーンさながらの音楽にのせて(やってることもそれっぽい)「ご主人さまだから!」・・・『侠道6』(東映ビデオ 2001.07.13)の蔵元代議士以来のような素っ頓狂。
武次郎センセは、庭をほじくっちゃ微生物を探してるのかなぁ。こけてましたけど。クロスボウの矢の中でも倒れてましたけど。
いるはずの部屋にいないのを葵が確認したのに、その部屋から出てきて「何か?」と問う武次郎センセはちょっと不気味。
結局、その部屋で葵のお掃除が始まりますが、
まず真相陳述の場、まじめな顔して語るのが“一寸虫五分魂”の扁額の前だからなぁ!
そして、バトルの場。
武次郎センセは学生たち、ついで剣道部員たちをつぎつぎ繰り出してきます。シリアスな顔して呼子をピッと鳴らすんだもん。先鋒、二峰とか・・・笑っちゃう。
そして、研究助手の島野(須藤元気)。島野はあわよくば大隈教授に取って代わろうとしてるようだから、助手ではなく“助教”という職ではないのかな?ま、それはともかく、島野を呼び出した武次郎センセは嬉しそうにゴングを持ち出してくる。
そして最後は武次郎 vs 葵
捕えておいた曜子(かでなれおん)にクロウボウを向けて、「こいつが死ぬか、お前が死ぬか」と尋ねる武次郎センセは怖いですねぇ。声が淡々としてるから余計怖い。「災いはサル!」と梶(的場浩司)、玲子(中山恵)ら京都府警の刑事たちにサルを突き付けられて、「あ、そう」←これも、極悪人役で時々お耳にかかるけれど、意外と好みなのダ。
でも、ま、キューティー☆クリーナーの一撃で鼻血、二撃目で逮捕。「元気があれば何でもできる」のニコニコしながら引ったてられるって、う〜ん、妙な人だなぁ。
というわけで、イロイロな博太郎さんが楽しめる一作。
小ネタはあちこちあるようです。映画『プラトーン』とか・・・
DVDボックスは来年2010年1月21日発売だそうです。
5枚組で19,950円(税込)。

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