『チーム・バチスタ2ジェネラル・ルージュの凱旋 第12話 危篤』
放送日:2010年6月22日 フジテレビ系
演出:今井和久 脚本:後藤法子
やっぱり、すべて秘書がやりました、になりますわな、政治家がらみの場合。紋切り型。しかし、話が紋切り型だからこそ、演じ手の芸が味わえるという面もありますね、この日の鴨志田一郎=博太郎さんのように。
死にかけの速水(西島秀俊)宛のM・A・H建設計画披露パーティの招待状を見つけた白鳥(仲村トオル)は「代理できました」とパーティー会場へ。・・・っと、会場へ行かずに鴨志田先生(本田博太郎)の控室。
花房師長(白石美帆)がてっきり速水のものと思って佐々木(堀部圭亮)殺しの現場から持ち去った薬を、気の毒なグッチこと田口(伊藤淳史・・・主役なのに、結局オシマイまで活躍の場がほとんどなかった。状況とか問題を説明するようなセリフはよく言わされてたけど。)に毒見させて、お前らの悪事はすべてお見通しだい!とばかり乗り込んできたわけです。
白鳥の追及に対する鴨志田さんの反応なんかも紋切り型なわけですが、博太郎さんの表情や口調の変化は面白い。横柄に構えていたり、固まったり、恫喝したり、あざやかに秘書の岡村(吉家昭人)を見捨てたり、大げさではないんだけどはっきり違う。いや、ホント。手をポンと打って、挨拶があるんだ、失礼と出てゆくところなんて、決して捕まらない変わり身の速さ、悪徳政治家ぶりに笑ってしまいました。
そして、パーティー。
M・A・Hのパースなどスクリーンに示して、鴨志田先生のご挨拶。突然、画像が乱れるや療養施設建設予定地のグッチ先生・・・なんか、できの悪いバラエティ番組みたい。
鴨志田先生、まず、あきれてスクリーンを見守り、やんぬるかなとでもいうような顔になり、出てきた田口に不機嫌そうに立ち去ろうとして白鳥に行く手を阻まれ・・・
それで、追いつめられるかと思いきや、またまた、政治家・鴨志田、スバラシイ立ち直り。泣きそうな顔から、再びマイクに戻って低い声で語りはじめ、段々胸を張り声が大きくなる。実に短い時間なのだけれど、うまいものですねぇ!いつも同じ顔で同じ口調の白鳥くんも見習いましょう。
え?
速水がどうなったかって?死のうが生きようがどっちだっていいって、先回ブログに書いたでしょ。
DVDは2010年9月15日に出るんだそうな。
http://ktv.jp/dvd/cq50ge000000k7k0.html

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