『龍馬伝 第47回 大政奉還』
放送日:2010年11月21日 NHK大河ドラマ
作:福田 靖 演出:渡辺一貴
京の町では、庶民がヤケクソで“ええじゃないか”の熱狂。
徳川慶喜(田中哲司)は山内容堂(近藤正臣)の建白書を受け取ったものの、にわかには大政奉還を決断できない。一方、薩摩も長州も武力で倒幕するつもり。
そこで戦が起これば、岩崎弥太郎(香川照之)のミニエー銃9000丁の値が上がる!長崎の豪商たち相手に「お前らもワシに貸したミニエー銃の代金、倍になって返ってくる」と気炎をあげますが、「ばってん」と口を挟む小曽根乾堂(本田博太郎)。大政奉還の動きのことを言い出しますと、大浦慶(余貴美子)、グラバー(ティム・ウェラード)らも坂本龍馬(福山雅治)の働きを口にします。徳川の世を変えることなどできるはずがないと怒って席を立つ弥太郎の背に浴びせかけるように、乾堂さん「いやいや、ばってん」と龍馬の行動力を弥太郎が間近で見て来たはずと指摘します。
何やら、死の商人・弥太郎 vs アンチ死の商人連合の様相。
でも、結局、弥太郎は戦回避もあろうかと思ったらしく、大政奉還決定前に銃を売り抜けてメデタシメデタシ。弥太郎は龍馬に負けたと泣いてましたけどね。
ミニエー銃9000丁分の代金、箱にぎっしりの小判を前に、乾堂さんと大浦慶は弥太郎が龍馬を信じてよく売り抜けたとホクホク顔。代金回収できてよかった!
慶喜やその側近、新撰組、その対抗勢力のはずの薩長。いずれも坂本龍馬暗殺の動機がありそうな幕切れでした。
今回、ハッキリした物言いをする乾堂さんで、その分、ミステリアス味はあまりないのでした。ま、ここで乾堂さんがミステリアスでは、龍馬暗殺の黒幕に見えたりしてそれは困りものでしょう。

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