本田博太郎さん観賞ノート

見付けたような気がしたんですがね、ジャック・ニコルソンやゲイリー・オールドマンなどを引き合いに出して語ってたという博太郎さんインタビュー記事。
スポーツニッポン1997.12.21第26面“あいたい”。

大分前に見かけた、この記事に言及しているらしいウェブ日記“嘘日記”を探したら、こちらはすぐに見つかりました。なんか、打ち捨てられてる気配ですが・・・
http://www.246.ne.jp/~croppy/den/uso9.html
照らし合わせると、別の新聞記事のような感じもする。
スポニチの記事では、“「アメリカでこの映画が作られれば、やったのはゲイリー・オールドマンでしょう」と、静かに言い放った”。
“嘘日記”の筆者は、この作品をハリウッドで撮るとしたらゲイリー・オールドマンの後“ゲイリー話が延々と続いてました”としています。他のスポーツ紙にも似たようなインタビュー記事が載ったのか？どこで探そうか？

この役柄についての取り組みや考えは、キネマ旬報1998年１月下旬号の“Hot Shots”と大体同じです（アタリマエか）が、スポニチのほうは、ちょっとパーソナルな話題も含まれる。

スポニチアネックスの芸能タレント名鑑では
http://www.sponichi.co.jp/entertainment/meikan/ha/hondahirotaro.html
博太郎さんのプロフィールには水戸市生まれ、日本大学卒とありますが、
1997年のスポニチの記事では、少々違いますね。

メモがどこかへ紛れ込まないうちに書いておこっと、ひろったデータ。

『いつか誰かと』TBS系愛の劇場
1990年2月26日〜4月13日、月〜金13:00〜13:30の昼の帯ドラです。
主演は、宮崎美子（1990年は宮崎美子だったのダ！）
読売新聞（東京版）1990年2月23日（金）夕刊第10面の“ドラマランド”に新番組として紹介されています。
ヒロイン沢野町子（宮崎美子）は、結婚を3ヵ月後に控えた31歳という設定。10年近く勤めた会社をやめて上司の始めた会社に勤めをかえた彼女、結婚後も仕事を続けるつもり。なにやかや公私共にあわたただしそうな雰囲気ですが、そこに、昔の恋人の子供が押しかけてくる・・・昔の恋人というのは田坂圭介＝本田博太郎さん。学生時代の恋人だったらしい。

読売新聞の2月26日のラテ欄下に広告。

キャストは、宮崎美子のほか
辰巳琢郎、鈴木瑞穂、小野武彦、高橋彩夏、高田敏江、川野太郎、本田博太郎
が載っていて
脚本：鹿水晶子　主題歌：沢田知加子

TBS系の愛の劇場は
1988年の『心変わり』（主演：多岐川裕美）の別れた夫
とか・・・
2006年の『吾輩は主婦である』（主演：斉藤由貴）のナレーションと墓守
とか
1990年代にもうひとつくらいあるかもしれないけれど、不明。

そうだ！1990年代前半といえば
『遠山金志郎美容室』（主演：西田敏行）
1994年7月9日〜9月24日　日本テレビ系に博太郎さんが出てたかも。
新聞ラテ欄では確認できず。これはひろえなかったデータ。
ネットでは、博太郎さんが載ってるのは
Drama!Drama!Drama!
と
ウィキペディアの“遠山金四郎美容室”←字が違ってる。
これは、どちらかがどちらかのデータを流用してる感じですナ。
もうちょっと資料がほしい。どなたかこのドラマ『遠山金志郎美容室』について教えてやろうという方がいらっしゃたら、是非、コメントお願いいたします。

『笑うと泣くぞ・・・ダハ！』『笑うと泣くぞ・・・ダハ!!』『笑うと泣くぞ・・・ダハッ』
ア〜ララ、“ダハ”のあとは“！”か“!!”か、はたまた“ダハッ”か、ネット上には少なくとも３種類の表記が乱れ飛んでるよ。新聞ラテ欄の表記をメモってこなければなりませんでした。

1989年10月8日（日）から翌1990年3月18日（日）昼11:45、日本テレビ系で一部の地域（フン、東海地方以外全部放送かもしれんけどナ）で放送されたバラエティー番組。

1989年10月8日付読売新聞（東京版）の30面に広告が載っていて
“きょう　ひる11時45分　スタート　新番組
爆笑たっぷりのドラマチックバラエティーショー“
とあります。そして、出演者として
“小堺一機
　　・
　本田博太郎
　間　寛平
　島田洋七
　中村ゆうじ
　　・
　CHA-CHA
　POWERS
　　・
　田中美佐子”

で、第1回から終了までの新聞番組表のタイトルのあとのキャプションは
1. 10月8日　“出たいんだもん▽だって出したくないんだもん”
2. 10月15日　キャプションなし。出演者が載ってます。“小堺一機　田中美佐子　チャチャ　本田博太郎　間　寛平　島田洋七”
3. 10月22日　“必殺　アメママン攻撃▽チャチャほろり物語”
4. 10月29日　“面白いが評判笑い涙の15人劇場”
5. 11月5日　“出演者全員真昼の大パニック▽小堺一機秘蔵宇宙人写真初公開”
6. 11月12日　“学園青春ドラマ柔道編なにがじゃジジイ登場”
7. 11月19日　“小堺・君ちゃんトークで爆発▽主夫してます▽昼からサスペンス”
8. 11月16日　“美佐子の英会話▽弁護士のサル▽ミステリー摩天楼の影”
9. 12月3日　“新企画爆発▽小堺社長の伝言ダイヤル▽罪つくりな奥さん・おクマ”
10. 12月10日　“小堺ア然・泣き出す女▽美佐子せまる・恋人赤面▽あれ？前川さん”
（12月17日　トヨタカップ　サッカー）
11. 12月24日　“小堺に恋人出現▽美佐子、B作に愛のムチ▽赤い糸・・・▽再び前川清”
（12月31日　大みそか　年が改まって1990年1月7日　高校サッカー）
12. 1月14日　“純情二枚目大熱唱▽小堺ひよこに変身▽ゴザの七変化▽不良の前川”
13. 1月21日　“西郷どん登場▽よね君ムッツリ▽寝てる桃太郎▽前川清みけんの謎”
14. 1月28日　“番長美佐子に小堺失神▽前川清がチャチャ特訓▽これがNGなの？”
15. 2月4日　キャプションなし。出演者が載ってます。“小堺一機　田中美佐子　チャチャ　本田博太郎　間　寛平　中村ゆうじ”
（2月11日　プロボクシング　タイソン vs ダグラス）
16. 2月18日　“田中美佐子が18歳？家出少女スター誕生”
17. 3月4日　“小堺・美佐子の愛と笑いの二重奏▽男はやっぱりトレンチで・・・”
18. 3月11日　“ディスコで対決・ピラニアをかんだ男・・・寛平”
19. 3月18日　“爆笑企画でお別れ▽愉快で楽しいラストショー・萩本＆16人”

3月18日が終回です。“萩本”は当然、萩本欽一。

昨夜、テレビ朝日のスマステで“秘められた伝説シリーズ”として勝新太郎のことをやってました。http://www.tv-asahi.co.jp/ss/233/special/top.html
勝新太郎といえば、座頭市。
本田博太郎さんは、1979年5月14日に放送された『新・座頭市』の第3シリーズ第4回の『あした斬る』にご出演でした。ちょうどそれについてデータを漁ってたところだったので、スマステで座頭市にお目にかかってちょっとビックリ。

フジテレビ系『新・座頭市』は第１シリーズも第2シリーズも夜の9時からの放送でしたが、第3シリーズは8時からの放送でした。子供も見る時間帯です。それで、残酷シーンや暗い話は控えめ。当時の新聞記事（中日新聞1979年4月13日）によれば、“笑いとペーソスとアクションの三位一体をねらう”娯楽時代劇だそうです。子供向きに郷ひろみや原田美枝子ら若手をゲストに起用してます。

『あした斬る』は、その郷ひろみがゲストの回です。脱藩者として追っ手をかけられている彦坂郷九郎。ちゃんとした役者がやればかなり面白くカッコイイ役だと思いますが、本格的な“大人”の時代劇は初めての、なんてったってアイドルですから・・・まるで仮装大会。5月8日付の中日新聞夕刊には京都亀岡の千代川でのロケに親衛隊200人が押し寄せたとあります。

『新・座頭市』第3シリーズ第4回あした斬る
監督：勝新太郎　脚本：中岡京平
キャスト：
勝新太郎、郷ひろみ、本田博太郎、桂木梨江、金子研三、飯島洋美（子役）、花房徹、朝比奈尚行、山村瑳都子

ストーリーは、
座頭市は悪貸元を斬っていて（前の回かな？未確認）、その兄弟分・源十（金子研三）一家に追われている。市と郷九郎は温泉場で出会って、“男同士の奇妙な友情が生まれた”（とラテ欄にあります）。ところが、郷九郎は源十に多額の報酬を要求して市を斬ることを請け負うことになる。郷九郎は「あした斬る」といった言葉どおり市を斬るが・・・

博太郎さんは源十の子分。敵役の一員ですが、篤実さと清潔感を感じさせる“すけぞう”。兄弟分からの頼みごとには首を横に振らないのが渡世の仁義とわきまえ、親分からこうしろといわれれば何でもしなければならないと考える。そして、思い思われる女（桂木梨江）がいる。情の陰影をとおして人間を描くのがドラマだとすれば、“すけぞう”こそが『あした斬る』の主役かもしれません（ま、ファンのいうことですから少し割り引いてください）。三位一体のうちペーソスを担うのが“すけぞう”です。

5月14日新聞の番組表には
――――――――――――
新・座頭市
「あした斬る」
勝新太郎　郷ひろみ
本田博太郎　桂木梨江
――――――――――――
1979年の春―本田博太郎ファンなら誰でも知ってる（とは限らないか？）『近松心中物語』の代役で一躍スポットライトを浴びた時期です。（この時期の博太郎さん出演データはこちら）
『あした斬る』は、たぶん、新聞の番組表に“本田博太郎”の名前が載った最初でしょう。中日新聞のラテ欄・番組表は1979年の2月から5月14日まで調べたけれど、5月14日より前には“本田博太郎”は見つからなかったデス。

『新・座頭市』の第1シリーズは近々DVDボックスが発売される予定です。第3シリーズもDVD化されるかな？

本田博太郎さんの年毎の出演本数を並べてみると、一見、1982年の出演本数は異様に少ないように見えます。たった2本。どーかしたのか、何かあったかと疑惑をふくらませてみたけど、1980年代は、リストもれが多いからナンともいえません。たった2本といっても、そのうちの１本は『新必殺仕舞人』で全13話のレギュラー出演。もう１本は『女・かけ込み寺』全130話。『女・かけこみ寺』にもレギュラーで出ていれば、この年の仕事が少なかったとはいえないでしょう。年ごとの出演リスト、1982年分はこちら

『女・かけこみ寺』JNN系列、昼の帯ドラマで、“ポーラテレビ小説”の枠（月-金12:40〜13:00）での放送です。1982年4月5日〜10月1日。

ヒロインのみずほを演じるのは新人の根本律子。みずほは、江戸の本問屋淡島屋の一人娘です。ドラマの始まりは、天保十二年。彼女は、父・将之介（中山仁）、戯作者・守光（中島久之）とともに絵草子の取材に駆け込み寺・縁切り寺として有名な鎌倉東慶寺を訪れます。しかし、後に彼女自身が婚礼の当日、夫となる文造（大門正明）から逃れて東慶寺に駆け込むことになるのです。みずほは、東慶寺の院代・法秀尼（津島恵子）と松坂屋の太一郎（本田博太郎）のおかげで文造と離縁し、髪を切って東慶寺で２年間奉公します。太一郎の松坂屋は、駆け込んだ女たちが身を寄せる東慶寺の機関“御用宿”なのです。
みずほは、２年の奉公のあと一度は松坂屋を離れますが、駆け込み寺の絵草子を完成させるため再び戻ってきます。松坂屋には、とせ（岩崎加根子）と太一郎、新次郎（田島真吾）の兄弟がいます。太一郎は、新次郎がみずほに思いを寄せているのに気付くと、江戸へみずほと共に出かける役目があるのを新次郎に譲ったりします。が、みずほは新次郎のプロポーズを却下。松坂屋にいづらくなった彼女は江戸に戻りますが、そこで、文造に襲われます。そのとき、みずほを助けるのが太一郎。負傷した太一郎は、看病してくれるみずほにプロポーズしてしまうと、これが、ＯＫ。突然の二人の結婚にみんなビックリ。・・・ここまでで、6月の半ば。

あとは、太一郎・みずほ夫婦のところにやってくる、様々な女たちのハナシと子供の誕生やその死とか交互に出てくる感じです。かつてみずほと恋仲だった守光を文造の妹のちひろ（三浦リカ）とくっつけるハナシとか。
松坂屋にやってくる女たちは、武家の妻・千鶴（山本みどり）、記憶を失った女（片桐夕子）、元遊女のおよう（黒田ふくみ）、寺社奉行の遠縁の武家の妻・久栄（泉晶子）など。法秀尼は久栄事件のときに病死して、新しい院代・法教尼（川口敦子）に代わります。
最終週には、時代は明治になっていて、東慶寺の縁切り法も廃止されます。みずほは、太一郎に駆け込み相談所を始めようと相談、二人で新しい出発をするのでありました。

ずいぶん好人物みたいだな、太一郎というのは。

というわけで、本田博太郎さんは、はじめの２、３週間は出番が少ないかもしれないけれど、あとは、ずーーーっと出番があったんじゃないかな？

『女・かけこみ寺』放送開始の4月5日の新聞のテレビ・ラジオのページにドラマの宣伝が載っていて、そこに挙げられた出演者は、根本律子、中山仁、赤座美代子、本田博太郎、津島恵子。
赤座美代子は、みずほの母。何か過去があるらしい。また、父・将之介に復讐の念を燃やす兵部（勝部演之）という人物も出てきます。

というわけで、リストにするとさびしいけど、1982年4月からは、ウィークデーにはほとんど毎日テレビに本田博太郎さんが登場する半年だったのです。

終わっちまった『吾輩は主婦である』、実はココロ密かに期待してたんだけど×だったこと。ミュージカル喫茶純喫茶“ジャンバルジャン”で繰り広げられるミュージカル（？）に内心の漱石も参加するってこと。

歌う博太郎といえば、よく知られてるのが、
『必殺仕舞人』（1981.02.06〜1981.05.01 ANN）の主題歌“風の旅人”、『夜の花火』（1981.04.02〜1981.07.16　JNN木曜座）の挿入歌“別れよう”“涙の河をこえて”。『ただいま放課後』（1980.05.26〜1981.03.23 FNN）でも、“バスケ部編”の終わりかどこかでイタク音痴に「い〜つまでも〜絶えることなくぅ」と歌ったらしい。『トビウオ神話・古橋廣之進の青春』（1985.08.13）の“男なら”も延々と歌ってた。『よど号ハイジャック事件　史上最悪の122時間』（2002.09.23 NNNスーパーテレビ特別版）の“北帰行”。踊って歌うのなら『世にも奇妙な物語　春の特別編５　マンホール』（2002.03.27　FNN）。あと何だっけ？

ミュージカルなら
東宝ミュージカル特別公演『屋根の上のバイオリン弾き』
名古屋の中日劇場（1984.03.01〜1984.03.24）、東京の帝国劇場（1984.04.01〜1984.05.31）の仕立て屋モーテル・カムゾイル。
ミシンを買うのが大目標のモーテル、もうひとつ目標は相思相愛の女性、テヴィエ（森繁久弥）の長女ツァイテル（江崎英子）といっしょになること。
第一幕で、ツァイテルに縁談が持ち込まれる。テヴィエもその気になるが、駆けつけたモーテルがテヴィエをかきくどいてツァイテルとの結婚OKを取り付ける。大喜びのモーテルが歌うのが
“奇蹟の中の奇蹟”モーテルに与えられたミュージカル・ナンバーはこれだけかな？

名古屋公演中の1984年3月7日の中日新聞夕刊に“感動の嵐　森繁テヴィエ”というタイトルで大きい記事が載っています。タイトルどおり楽屋の森繁久弥、舞台の森繁久弥を追った内容です。カーテンコールの写真も掲載されていますが、モーテルの姿は・・・テヴィエの陰か？

それで、博太郎＠ミュージカルをちょっと期待してたワケ。

1983年3月30日NHK『御宿かわせみ　吉野の女』
当時の新聞のラジオ・テレビ欄で確かめたら、本田博太郎さんは、以前「1982年から1983年頃・・・かわせみ」　　ひろったデータに書いたとおり、吉野から出てきた女・おしずの腹違いの兄でした。名前は源太郎。

『御宿かわせみ２　第21話　吉野の女』の新聞の番組紹介記事は
“かわせみにおしず（栗田陽子）という若い女の客があった。牛込肴町で漆器問屋を営む十兵衛（稲垣昭三）の娘で父親に会うために吉野から出てきたという。やがてかわせみに十兵衛の息子でおしずの異母兄源太郎（本田博太郎）が現れた。両親は今、急用で木更津へ行っているという。だが十兵衛は女房のおまき（川口敦子）と無理心中していた。”（中日新聞縮刷版）
おるい役を務めるのは真野響子。東吾役は小野寺昭。

この“源太郎”という名前は悩ましいです。神林東吾の友人の八丁堀同心が畝“源三郎”でその息子が“源太郎”。こちらの“源太郎”クンは、『源太郎誕生』とか『源太郎の初恋』とかタイトルにも登場していて、吉野の女の異母兄・源太郎はいかにも分が悪い。