年が明けて1月2日。単純に二日といえば正月二日を指すことである。
「今朝、卯の刻に起き、食事に至りて雑煮を食ひ冷酒を飲むこと、昨朝のごとし。また温飯を食し温酒を飲むべし。昨日、新春の賀に行き残せる所には、今日、明日行きて賀すべし。この日を狗日と名づく」と、貞享5年(1688)発刊の
『日本歳時記』にある。現代では死語に近い年初の行事になった初荷、初商、書き初め、縫い初め、臼起こし、船起こしなどの仕事始めとされていることが、当たり前の風習であったのだ。
正月の二日は遊ぶはじめかな 信徳
歌留多、トランプ、花札、百人一首に興じて孫たちは帰って行った。
汝の年酒一升一升又一升 阿波野青畝
の酒飲みの特権にかまけつつ、年酒ということに甘えてしまい、節度を逸した酒をきこしめして酔い痴れてしまった。
―今日のわが愛誦短歌
・
押入れに爆薬も何もかくさねど
ゆうべとなればひとりおびゆる 前川佐美雄
―今日のわが駄句
・酔はざると願へど酔へば二日経つ

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