きのうは、好天だったが、今日はまた雨が降っている。
吾亦紅の一輪挿しを眺めながら、晴天のときと、雨天のときのこころのゆれ動きに微妙な感情の違いを思う。
秋来ればゆれやすきものおほきかな河原なでしこすすきかるかや
という、谷鼎という歌人が詠んだ国破れて山河ありの光景があったころの敗戦直後の人のこころを伝えてくれる詠草を懐かしむ。
その頃の、タイガースの無双の強さを思いながら、野球どころではない空腹を感じ、ラジオから流れてくるタイガースの強さに憧れた少年時代のあったことを懐かしく思う。
10月25日から始まる、プロ野球日本シリーズの話題が喧しくなってきた。
突然、ジャイアンツに4連勝し、考えられない快挙となった阪神タイガースのことが中心になっている。流石に地元らしい話題で、熱狂的な江戸っ子の巨人フアンから、阪神フアンは出世しないと揶揄されていたことを思い出す。
でんでんタウンで、阪神関係の商品を扱っている商店に勤める知人に遭った。店は、買い控えがあって閑散としていると嘆いていた。
彼の曰く。もし、阪神タイガースが日本一となりせば、優勝セールになり、それを待つている買い控えの状態にあるらしい。
さて、決戦の時は、近づきつつある。大騒ぎのあとにくる静寂ではなく活況を期待したい。
茫々ととりみだしたるすすきかな 鬼貫
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