去る3月16日、浪速区日本橋西1丁目の工事現場で発見された戦時中の1トン爆弾(米国製2000ポンド爆弾)の不発弾の処理をどうするかという説明会があり、浪速区役所に行ってきた。戦後70年も経つのに未だにこのような恐怖があるのだから戦争とは罪の深いことである。
不発弾発見場所から半径300メートルの住民、約1600所帯、2200人の避難についての説明があつた。その場所が大阪市内でも有数の繁華街であるナンバを控えているため、住民避難開始の7:00から処理作業終了予定の11:00頃までのスケジュールの大変さが分る。その質疑応答で、南海電鉄、高島屋をはじめとする約500か所ある事業所から多くの疑問点が投げ掛けられていた。
さて現在、不発弾の処理には、陸上自衛隊が、爆弾全体を耐火シートで保護し、信管(しんかん=爆弾を炸裂させるため弾頭または弾底につける装置)に保護キャップをかぶせる処置を行っているとのこと。それで万全として、すでに保護されている爆弾保管場所を警備しているガードマンを垣間見てきた人の話では、その傍らで喫煙しているのを写真で撮っていたら、気付かれて注意されたという。可笑しな話ではあるが、次の関係者調整会議。報道発表。不発弾処理計画の詳細の発表が未定で悠長に構えている監督官庁の態度にも少なからぬ疑問を感じた。慎重の上にも慎重を帰しているのだろうが役人独特の嫌みにうんざりさせられ早く決着して欲しいと思ったりもする。
午後は、月例の「日本橋安全まちづくり」キャンペーンのパレードがあり、不発弾の発見された工事現場の近くを「安全できれいな日本橋をつくろう」と願いつつ歩いて行った。
・きょうのわが駄作詠草
見つかりし不発弾頭一発に怯えていたる春幾たびぞ

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