母親の年末の月の命日の法要とかで檀家寺の住持の訪問があった。50回忌の父親の弔い上げを済ませたのでわが家では母親の命日の法要だけが修せられて回向を受けている。寺に対する墓の管理費や花代の決済などを済ますと新年の準備が出来、本家としての今年の寺への勤めを終えたことになっている。読経のあとの雑談に、昨今では葬式は家族葬、月の命日はカット、祥月の法要も無しで寺の維持は益々厳しくなって来たとの愚痴を聞かされる始末で、ある地区の有力者が派手に葬儀を企画したところ、町内会から手伝う人が集らず、家族葬にして欲しいとの申し入れを受けて寺に取っては大幅な減収になってしまったとの歎き節を聴かされる。政治家の桜を見る催しではないが民間人同士の美風もやがては風化されてしまうのではと、言い置いて来年もよろしくのことばを残して帰って行かれた。
そして今日はいちばん小さい孫の5歳の誕生日である。宅急便でもついたのか電話があり、妻の声が優しく嬉しそうであるので本人だったのであろう。正月には会えるのだが、孫の可愛さは格別である。可愛い末娘の子供たちに癒されたようであった。
曇り日の年の瀬にして静かなる野良猫に餌くれる術覚えられる

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