昨日は床屋に行って調髪して来た。きょうが主治医の検診日にあたっているのでと、診察券を物色していたら、明日であることを家人から指摘を受けその不躾ぶりを歎いている。逆に、折角外に出ようとしているので歩こうと妻に言われたのでその気になった。久し振りに新世界から
てんしばに行こうと云う。茶臼山を越えて行くのは、少々、しんどいと云うと、天王寺動物園を抜けて行く道を選べば楽だと動物園の入口から入ろうと、大阪市の敬老優待乗車証を提示する。いとも簡単に無料で動物園に入園することが出来た。考えてみるとむかしは一般道路でだれでも入れたのだが、野宿者や浮浪者や街娼の溜まり場になり全部動物園に囲ってしまった。かっては大阪フィルハーモニー交響楽団の練習場、軟式野球場、プール、植物園や美術館などの施設があり大阪市内の文化のかおり高い場所であったことを想起する。変貌した場所は
てんしばと呼ばれる広場になり、所謂、「道の駅」的な施設で、果物、野菜、生肉、製菓、和歌山の特産物、生花などが販売されている面白い店舗もあった。
こんな近い処に簡単に来れるのかと、車で山野を跋渉して「道の駅」に行く手間が省けるのだから驚き入りであった。
麗らかな春の日にあららず寒きなり歩けば足が縺れていたる

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