無観客の大相撲三月春場所も粛々と終り、東京から帰省していた孫も復旧した三陸鉄道に乗って来ると帰って行き寂しくなってしまった。娘が知り合いの誕生祝いをするのに民家を借りてふぐ鍋をするという。新世界のジャンジャン横丁でふぐを食べさせる料理店を知っているので商売用のふぐのヒレを寸借して来た。フグなどの食用魚の鰭(ひれ)をあぶり焼いて、燗酒(かんざけ)に入れて飲むものであるのだが通人の好むものであるとされている。河豚鍋の季節になればヒレを俎板などに貼り付けて寒風にさらしている河豚料理店の光景が見られる。昨日、
藤四郎(とうしろ)たちにもそのひれ酒は受けたと聞く。
午後、ドラッグストアーの店長の愚痴を聞いてしまった。開店すると早朝から待っていた多ぜいの客にマスクの販売を迫られて困惑したとか、無いとなれば大騒ぎするかってのオイルショックを想起する騒動になっているらしい。
今朝、二通のファックスがあった。商店街の理事の資格があるので行事参加への有無のことである。今日予定の「日本橋安全まちづくり」の啓発キャンペーンの安全パトロールは、新型コロナウイルスの感染拡大されている状況を踏まえ中止。他は、コロナウイルスの感染拡大の状況下でもあり、体調が少しでも悪い方並びにウイルス感染が心配の方は委任状出席とし3月27日の理事会を案内している。
ああ、五輪を延期するのか、否やの議論のなかに中止は議論しないとかのええ加減さを感じたりもしている。春の彼岸が過ぎて行くなかをいろいろと考えごとをしているところである。
新しく建ちしホテルを仰ぎ見る躓きながら歩かむとして

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