春を思わす好天に妻が散歩に誘ってくれる。コロナウイルスの感染を避けるために、外出を極力規制している政府の行政指導もこのポカポカ陽気には家でじっとしているのも勿体無いことである。何時の間にやら町内にあった書店がなくなっていて、新刊書の購入には大型書店があるナンバまで行かなければならなくなってしまった。久し振りに地下街をエスカレータや歩く歩道で往来して目的の書店に到着、その本の多さに疲れを覚えてしまった。たかが難波までと高を括(たかをくくる)っていたのだが、往復5千数歩を記録している歩行計の数値を見て、よれよれになっているわが脚力の弱まりに呆れてしまった。
帰宅して一服していたら商店街の事務局から、新型コロナウイルス感染症に係わる中小企業者対策として、経済産業省が中小企業者の資金繰り支援措置として融資に踏みきったという書類の配布があった。世界保健機関(WHO)の新型コロナウイルスの感染拡大が世界的な流行を意味する「パンデミック」に認定した。オリンピックの開催も懸念され、アメリカはヨーロッパからの入国を停止。イタリアは全商店の閉鎖を発表するという、異常な状態になって来た。
昔から三月という月は、春がやって来るという期待感はあるのに、嫌な思い出もある変な月でもある。そんな思いをしているところではある。
歩け歩けと言われても傍観しつつ歩く街なく

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