好天のお彼岸日和が続いている。三連休のためか、わが街には通行人は多少増えているようだが飲食店への来客は首を傾げたくなる閑寂ぶりである。近傍にある四天王寺の彼岸詣での参詣人の様子や如何と気になったので窺ってみると例年のごとく出店は見当たらず閑散としていて、経木の受付所などは寂とした常には見かけない光景があった。
帰りの坂道を降りて来たら白木蓮が咲いていた。誰が詠んだのか思い出すことができないが、
「木蓮の風に堪えつつおもむろに解かむとすらしその花びらを」の佳詠が頭を過ぎってきた。花だけは春の香りを讃えてくれていて嬉しかった。
橋のある道を渡れば花木ありさくら花咲くとき近づきて

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