鼠六匹に冬の蛙

　　あっという間に正月の三ヶ日が過ぎてしまい羊日（ようじつ）と呼ばれる四日を迎えている。仕事始めとする店員のお陰でもう一日平常の生活を明日に残している。今年は新型コロナウイルスの感染が収束しないままに寝積む（いねつむ）日が続いている。そんな我の運動不足による足腰の弱りを気遣ってくれて家族は散歩に誘ってくれたのだが、矢張り不要不急の外出は慎めとのお上の要請は耳のなかにあって、留守居をしているところである。代りといってはなんだが、所縁の家や場所を尋ねて報告してくれた。人があまり出ていない所を歩いているから大丈夫だというが、一万歩以上歩くのは今の私には無理な話である。数年前までは歩けていたのだが、少しづつ距離を伸ばすことにしよう。


　此処からは抜け道あるかと覗きいしビル今になく更地となるは