正月休みの店を開けたら、途端に年賀あいさつにやって来る取引関係の営業マンなどの互礼を交わす場になって行くのも昔からの光景である。きょうは二十四節気の一つ小寒にあたっていて、寒の入りの日で、いよいよ厳しい寒さに向かう日とされている。今年は新型コロナウイルス感染でそれに輪をかけた気鬱な状況の続く松の内ではある。景気が好かった年には、どちらの商店にも初荷を祝う掛け声が弾んでいて、そのお辞儀の列のなかを通る気恥ずかしさも懐かしい。だが、流石にこのコロナ禍にはそんな風景は見られなかった。
乞はれしは夢に非ずに初売りの福袋とは思いも寄らず

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