鼠六匹に冬の蛙

　　朝から、残りのゑべっさんに行って来た。いつものような賑やかさがなく、無言の行列が続く。「コロナ禍や何を目当ての残り福」なる駄句を物しながら、社殿に上がりお祓いを受け、祝詞（のりと）の奏上を拝し、登録した社名を呼ばれて、金の笹を拝受。例年ならば、複数の昇殿参拝が許されるのだが、密を意識して今年は一名のみ。しかし、自分を介護者に仕向けて妻と昇殿。お神酒の接待はなく参拝を終える。７０年近く、ゑべっさんに関与した者には、寂しき限りであった。





　　気に入らず道に投げ捨てられし花拾うと忽ち分けて下さいと