戸外を眺めていると緊急事態宣言の影響があるのか、人も車も少なく感じる。歩行者は殆んどが若者で、よぼよぼした老人のすがたは見受けられない。東大阪市からやって来た娘の友がテレワーク(在宅勤務)についての話題を持ち出して、その功罪に言及しているのが耳に入って来た。経理事務所に勤める関係で種々雑多な事例が耳をほじくってくれる。
わが社に勤める社員が休暇日なので、代行して得意先廻りをしたのだが、大方が当面休業ということで一年前の閑散とした日々を想起している。休業手当てを目論んでいるいるのであろうが、行儀の良い印象が目だっているのだが、商売にならない納品業者の生活は如何なものなのかと気掛かりになっている。
桜も終わり、街の片隅に真っ白なツツジが咲いている。ハッと心惹かれる純な美しさだ。その横にはピンクもサツキも。今年は早い。そう言えば一心寺のイペーの黄色い花も咲いていた。ジャカランダはまだのようであるが。其処此処の藤ももう終わりかけているとは。それでいて冷える日もあるのだからわけがわからない。
臆説を耳に入れたくない夕べ光りを踏んで春惜しみをり


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