愛媛県警の長年に渡る不正支出を現職警察官が告発した。えらい!すごい!男だ! 定年も見えている55歳。(私と同期だ)
死をも覚悟していると言う。あたりまえだよね。こんな大組織を敵に回し、闘おうというのだから、「死」というものは現実として有り得る。
愛媛県警はオンブズマンの指摘に対し、不正があったのは1部署だけで31万円だったという調査結果を出していたが、今回の告発では、県警の殆ど全員が不正を強要されていて、年間の不正支出額は1億円にも達するという。県警の総人員の数は知らないけれど、1回で1人数万円の架空領収書を書かされていたというから、事実ならそれくらいの金額にはなるでしょう。
不正支出された金は捜査協力金としてプールされ、実際には幹部達の飲食遊興に使用されていたらしい。(想像で言えば、たぶん幹部の退職祝い金なんかにも使用されていそう。もしくは子供の結婚式の祝いとか)
NHKのプロデューサーの、政治家の圧力によって番組の内容が変えられたという件とは、また意味合いが違うが、とにかく組織の不正に対し自分を犠牲にしても立ち向かうという正義感、倫理観などを持った人達を絶対に消してはいけない。国民が彼らの味方になって不正を正していかねばならない。
そして愛媛県警の職員の中から、この人に続いて不正を立証する人達が次々と現れないようだったら、世の人はこの県警だけでなく、公務員(今回は警察だけにしとくか)という立場の人達全体を同じように見なすだろう。
今回の告発した警察官も言っているように現場で働く人達は頑張っている(と思いたい)。組織を牛耳っている幹部たちに問題があり、不正を不正と思わず、または思っていても、それに習うことが出世に繋がるという構図を破壊しない限り、折角ここまで来たのに、またいつの日か同じ事を繰り返すのでしょう。
今一度、公務につく人達は、すべての経費は税金であり、自分達が生産したものではないことを心新たにして欲しい。もっと言えば公明正大に経費として予算組されたものだって、それは慣習に過ぎない。実はとてもじゃないが認められない経費って、いくらでもあるってこと。
もう、他所がばれたって、自分のところだけは不正はありませんよっていうのは、いい加減に止めませんか? これだけ落ちてしまった日本という国の存在。すべての組織が(もちろん民間も)洗いざらしぶちまけて新構築しない限り、日本は…やはりダメになって行く。
今すぐ、自分の職場を見ましょう。ぶちまけましょう! 改革しなくっちゃ!
3年も我慢すれば組織は立ち直るはず。もちろん、必要ないものは消えて行かねばならない。
そういえば、先日あった、どっかの市の入札での「談合してます」発言は笑えなかった。その会社の社長の気持ちは、とっても良くわかります。悪の中に損得で良心や正義を持ち出す。
とても人間的だなあ。情けないほどに…。

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