私がずっと昔から整体を研究していたのも、今カイロプラクターとして治療をしているのも、元はと言えば自分自身の腰がひどく悪かったからに他ならない。
学生時代にプロレスごっこをしていて腰を痛めたまま放っておいたのが、社会人になってハードな仕事をするようになってどんどん悪くなった。痛くて重い腰に鋭利な刃物を刺したい衝動にいつもかられていた。
整形外科に行っても痛み止めの麻酔を注射するだけだったし、鍼灸、整体、整骨院など、どこに何回行っても治らなかった。
思い起こせばサラリーマン時代の私は、腰の痛みや背中、足の張りを抱えたまま仕事やゴルフや釣りに明け暮れていた。
大分に帰って来てからは、治療院に通う回数が極端に減り、今は殆ど影響がない位に回復した。現在、私の師匠であるカイロプラクターに出会ったことと、生活パターンが変わったことに起因している。
ところが、腰は良くなってもカイロプラクティックという職業柄、今度は首と上部胸椎がいつもずれるという問題が出てきた。毎月の研修会で治療してもらうのだが、仕事を続けていると、いずれまたずれる。これはカイロプラクターとしての職業病でほとんどの人が同じ症状を抱えている。
さて、整形外科の三大症状は肩こり、腰痛、膝痛と言われている。多くの人がこれらの症状を抱えているのでどこの病院も大繁盛している。でも、残念なるかな治る人は少ない。理由は整形外科、それも特に日本の整形外科は痛みの原因を見ようとしないから。自分達こそが絶対と信じ、真実を見ようとしないからである。そこにある「絶対」は利益主義と自己防衛だけである。
例えば膝痛。お年寄りに多い症状で痛みの他に水が溜まる。整形外科ですることは水抜きと痛み止めの注射か服用のみ。水は抜いたら抜いただけまた溜まる。何故なら、それは関節炎を起こしている部分に関節液をより多く出し、炎症を止め様とする自然作用なのだから。
膝痛は骨盤の歪み、ズレにより左右の足の長さが違っていることによる膝への荷重負担が原因であることが殆どである。だから、骨盤調整をすればたちどころに痛みは消えてしまう。痛みは神経の問題だから、それこそ瞬間に痛みは無くなる。溜まっていた水は役目を終えた訳だから、放っておけば数日で引いてしまう。
当治療院に来た何人ものお婆さんは、帰りに「今までに何年も苦しみながら治療してきたのは何だったのかしらねえ?」と一様に言った。
でも、それが実態なのだ。
膝痛は簡単である。
次に肩こり。
これはもう私も昔散々苦労したからその辛さは良く判る。シップを張ったり塗ったりしても一時の気晴らしにしかならない。マッサージもそう。鍼灸は結構効果がある。
しかし、これも今だから言えることだが、肩こりで悩む人は全員、上部胸椎がズレている。だからこれを矯正しないことには肩こりは消えない。逆に言えば、矯正をすればたちどころに神経が正常に働き、血流も良くなる。肩こりは消える。
肩こりも簡単だが、人によっては胸椎のズレがひどくて何度かの治療が必要な場合もある。
そして現代人の多くは胸椎があちこちズレている。特に事務職やパソコンを長時間扱う人はそれが顕著だ。各脊椎から出ている神経は、それぞれ働きが決まっているので、その神経が司る器官の病気にもなる。
さて、面白くもない話しが続くので厄介な腰痛は明日のこころだあ。

0