今日は「食べる」のこころだ。
私が一番嫌悪するもの。それは汚い食べ方、又はそういう食べ方をする人。
口を開けてクチャクチャ、グチャグチャと音をたてて食べるのは最悪。それと茶碗やドンブリに口をつけかきこむのも下品である。ついでに言うとすすって食べるのもダメだ。つまり、これは箸で口まで運び、あとは吸い込む、という食べ方。
そうすると、ウドンやラーメンなどはズルズルと吸い込むのが日本流だが、これにも限度がある。まあ、麺類は食習慣としてしょうがないとは思うんだけど、せめて上品に、音を極力押さえる配慮が欲しいと思うのだ。
いろんな食習慣が国ごとにあると思うけど、やっぱり音を出さない、吸い込まないという欧米流こそが、先進の食文化だと思えてしまう。
これだけ、日常に美意識を追求してきた日本で、ズルズルこそがウドンの食べ方の究極美?になったのか、不思議でならない。
私が、まだサラリーマンの頃、ある地に出張に行った時の話し。
駅に降り立ち、遅い昼食を食べようと小さな中華料理店に入った。たぶん、酢豚定食を食べたと記憶しているが、食事中にでかい男が入ってきた。身長は180cm位で体重は150kg以上はある太った男だった。そいつは、なにやら3人前位頼んで、料理が並ぶやいなやガツガツ、グチャグチャ、ドンブリごと食うんじゃないかと思うくらいにかき込み始めた。私の嫌いな行為の3拍子だ。
だんだんと怒りがこみ上げてきた。「こいつは人間じゃあない!」
だから、嫌な思いをする前にと思い、食事をサッサと済ませて、この豚の食い方を観察していた。体型はもとより、食べ方まで豚そのものではないか…。
こいつは人間の姿をした豚に違いないと本気で思った。こいつのおかげで折角の酢豚定食も美味かったのかまずかったのかさえ判らなくなっていた。いや、きっと、豚の目の前で豚を食ったんだから気持的にまずくなっていた。(^^;)
もう限界に達しそうになっていた。我慢の限界に。
一言、注意しなくては気分が収まらない。普段は温厚な私ではあるが、こういうのが絶対許せないのだ。
立ち上がり、帰り際に豚の横に行き、「そんな豚みたいな食べ方するんじゃねえよ」と行って出口に向かった。(「豚みたいな」という言葉に一応、人に対する配慮をしたつもり)振り帰って見ると、豚がドンブリを口につけたまま、ポカンとしていた。
実は私は怒りがこみ上げてきた時から、この男の観察をしていた。この脂肪太り、X脚。いざとなれば、膝に蹴りを入れ、鼻にパンチで終わりだなとシミュレーションしていた。もちろん相手が狂暴そうだったり、どう見ても勝ち目が無ければ相手にしません。(爆)
そんな訳で、下品な食べ方はとても人を不快にするというお話でした。
PS
「そんな豚みたいな食べ方するんじゃねえよ」
この口調が下品なんだけど(笑)

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