さて、昨日は
「為果つ」(なしはつ)→しはつ→しわす という変換も面白いと思ったんだけど、今日は始発からスタートしてみよう!
始発電車は何を乗せて走るのか? もちろん、朝早くから動かねばならない人々を乗せている。運転士は覚醒感と1日のスタートの責任感をいつものバッグに忍ばせているのかもしれない。お客さんの中には毎日の繰り返しの倦怠感を抱えた人もいるかもしれない。肉親が危篤で急ぐ人、又は急に亡くなって失意の人もいるだろう。昨晩、罪を犯し逃げる人も…。
始発電車は何か重いモノを乗せて警笛を鳴らす。
とにかく始発電車は様々な思いを乗せてスタートするのだ。そして時間の経過と共に何万、何十万という思いを乗せて電車は走る。走る…。
人々は太陽の動きさえ気にかける余裕がない。人々は吹き抜ける風にさえ心が動かない。
やがて、闇の中に終電が帰ってくる。
成功した者、失敗した者。楽しさに浮かれる者、将来に悲観する者。正直に生きる者、嘘で固めて生きる者。人に尽くす者、すがってばかりの者。様々な人の思いをそれぞれの場所に降ろしながら。
終電は何も気にしていない。様々な人間が様々な今日を過ごした。そんなあたり前のことを気にしてはおれない。最後の酔っ払いも降りて、車両には人の姿も思いも、なにもかも無くなって、ただくたびれて乾いた空気だけを乗せて車庫に入っていく。運転士は、何事もなく仕事を終えた安堵感をポケットから取り出す。夜空のかすかな光に子供の寝顔が浮かぶだろうか?
というような展開になってしまったんだけど(笑)、どっちかというと終電の方が人間臭ささがあって好感が持てる。(爆)
さて、意味のない話しをかっこつけて書くのが好きなワタクシですが、生きるっていうことには全くかっこつける必要がないと思っている訳でして、それは外観にも現れることが多い。
お洒落な格好をするのも面倒で、いつもヨレヨレとしている。^^;
ある時、フライフィッシングの知り合い(もちろん男)から言われた言葉は何故か頭を離れない。
「〇〇さんは風貌がいいんだから、もうちょっとお洒落をしたらいいのに…。勿体無いですよ。」
おいおい、なかなか嬉しいことを言ってくれるじゃん! 勿体無いの意味がもう一つ不明だが…。(笑)
そりゃあ、ワタシだって判っておるわい。(爆)
こう見えてもお洒落な服も持っているし、それなりの格好すれば、それなりになるんじゃい。
(馬子にも衣裳とも言うか?)
でも、それには見てくれる対象が問題になるんであって、女性に「かっこいい」と言われなくちゃお洒落の意味がないじゃろ?(笑)
そういえばね、内緒だけどね、(笑)
当院のお客さん(患者さんともいう)は6割以上が女性で、若い人も多いんだけど、老若問わず時々言われるよね。
「先生ってかっこいいですね!」
そんな時、ワタシは言うね。
「そうですか? そうは思わないけど、生き方がかっこいいのかもね!笑」
そしてお客さんが帰った後、トイレの鏡をしげしげと見るワタシなのだ。(爆)
そして問うのだ。
「オレはまだ通用するだろうか?」
そして鏡が答える。
「ああ、大丈夫だよ。君にその気があるかぎり…」
おあとが宜しいようで…

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