ある朝のこと。
ワタシは玄関を出て甘い香りの漂う庭を歩いた。3本のキンモクセイが満開で朝陽に輝いていた。
一通り庭を廻って玄間に置いてある火鉢の中を見つめた。
ギッシリと茂った藻によって浄化された水が底まで透き通っていた。透き通った水も底に沈殿したヘドロのようなものをかき混ぜると、たちまち濁ってしまう。
火鉢の底には5年分の枯れて腐った藻や落ち葉や風が運んできた埃や砂、あるいは黄砂などが入り混ざった芥が溜まっている。
水面から出たいくつかの藻の白い花はとても華奢で頼りない。
ワタシは火鉢の透き通った水の中に一つの世界を見た。
門の傍のモミジの木に大きな2匹のジョロウグモが巣をかけている。
写真を撮ると前のアパートの壁に大きくシルエットとなって貼りついた。
まるで殺し屋のようなこのクモを、龍之介は地獄から出れない罪人が助かるかどうかの人間性を調べる糸として使った。
さて、どうでも良い話はここまでとして
これからの話を最後まで読んで下さい。ワタシの長い話は最後で『ああ、なるほど』という結末を迎えますから。(笑)
当院では頭痛、肩コリ、背中や腰の痛み、手足のしびれ、椎間板ヘルニア、脊椎管狭窄症や、その他原因不明と言われる身体の痛み不調などで、イワユル「どこに行っても治らない」方々が大勢来られて、そういう方が思いもよらぬほど簡単に元気になられて行きます。
それは当院が人間の身体の作りの原理原則を根本的に追及しているからです。ただ、カイロプラクティック本来の理論を理解した上で、
的確に応用しているだけなのです。
ところで、当院では毎月5〜6人のうつ病患者の方が確実に回復し、元気に社会復帰しています。一応、仕事はしているけれど毎日抗うつ剤と睡眠導入剤を飲んでいる方から5年10年と薬づけで家に閉じこもっている方まで様々です。
大体の方が5回から10回程度の施術で快復していきます。1〜2度の施術で薬を飲まなくて良いようにまでなります。
ここで大切なことは、現代医学は何種類かの違った要因の病気を一緒くたにして「うつ病」としているのではないか?ということです。
すべてを
精神的ストレスによるものと決めつけているように思えます。
しかし、当院に来られるうつ病患者さんのすべては脊椎のズレが原因で神経圧迫が起こり自律神経がバランスをくずしている人ばかりです。
ワタシが思うに、うつ病と診断され、それ用の薬を投与されている患者さんの9割方は、このように背骨がずれていることが原因で、「昼間は身体がだるくてやる気が出ない、夜は眠れない、だから、すべてがマイナス思考になってしまう」という肉体的病なのです。肉体的病が精神に影響を与えているのです。人間の作りは本来そうであるはずです。
精神的なものが原因である人は、ほんの一握りに過ぎないのではないかと考えます。
世界中にうつ病が増えて来たのは、多分、パソコン、テレビゲームが普及しだしたのと時を同じくし、成長カーブも同じはずです。
今や、パソコン無しの生活や仕事は考えられません。そして、それを仕事にしている人達は間違いなく皆、首、肩、背中の痛みを持っているはずです。そして、仲間にうつ病の方が必ず居るはずです。
ほとんどのうつ病はカイロプラクティックで比較的簡単に回復するのです。逆に言えば、カイロプラクティックでしか回復の見込みは無いと言えるでしょう。
さて、今日の施術中に一本の電話がありました。
普通の予約電話だと思っていたら、かなり深刻な相談でした。
電話主は60代と思われる男性でした。
大阪に住む娘さんが、かなり前から酷いうつ病で
「何かと理由をつけては手首を切る」らしいのです。
ある人の紹介で、当院がうつ病治療にすごく実績があると聞いて電話をしたのだそうです。
そこまでは普通にある話ですが、その男性は途中から
『娘を助けてください!』と泣きだしたのです。
同じ娘を持つ親として気持ちは痛いほどわかります。
『わかりました。ワタシに任せてください。2週間程、大分に帰れませんか?』
『大丈夫だと思います。帰らせます。よろしくお願いします』
(俺は男だ! 頼まれれば必ず応える!)
近々、大分に帰って当院に来るようになりました。
随分、長話になりましたが、施術中のお客さんには『そういうことで、人生に関わることだから、ごめんなさいね』と謝って、より念入りな治療を致しました。
ワタシは沢山の蜘蛛の糸を垂らしている。
それに気が付いてくれれば、それに素直な気持ちで頼ってくれれば、ワタシの蜘蛛の糸は決して切れることなく、その人を幸せな世界へ導き上げることが出来る。
正しいものの見方、考え方から生まれたもの
それが真のカイロプラクティック
今からでも遅くない
長い間、痛みで苦しんでいる人も
すぐ目の前に必ず希望が見えてくる
根本原因を正す
快方の森カイロプラクティック院

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