臼杵の街角、店先のあちこちにポスターが貼られていた。
伊勢正三 「風ひとり旅コンサート」
正やんが人生の集大成?として企画した30年ぶりの「風」全国ツアーも決まった矢先、相棒のクボヤンが病に倒れた。正やんにとってはすごいショックだったはずだし、クボヤンだって残念に思っているだろう。
そのままで終わってしまうかと思いきや、正やんはたった1人で「風」のツアーを始めた。それは大変なことに違いないけど、あえて正やんは挑戦を始めた。クボヤンの為に。そして自分の可能性の確認の為に。(あくまでもワタシの想像です)

臼杵の石仏群は国宝になっていますが、宇佐神宮や国東半島の六郷満山の仏教文化などに関連する宇佐氏と大神氏の争いと関係してきます。つまり、臼杵氏も大神氏の末孫であり、大分の歴史は古くてややこしい。
日本の古代中央政権は大分抜きには語れない。
小雨に濡れた二王座の街並みは風情が漂っている。
こんなすばらしい街並みが当たり前のように残っていることが奇跡に近い。そして、その存在を誰もが意識していないことも奇跡に近い。大林監督が臼杵を舞台に「なごり雪」の映画を撮ったことは必然だが、もうそれさえも忘れられようとしている。
臼杵城は大友宗麟が築城し、この地で南蛮貿易を始めた。そういえば、正やんの先祖は津久見の前に臼杵に住んでいたと本人が話していますが、実は臼杵藩のお殿様の専属医だったらしい。正やんのおじさんも津久見でお医者さんでした。
そんなことで、コンサートが始まる前に女房と臼杵石仏や二王座や臼杵城を散策したのは、意味はないけど
臼杵の風を感じたかったからだろう。何度見ても、何か違うものを見つけたいからに違いない。
そして、コンサート。
正やんはいろんなタイプのコンサートをこなしているが、当たり前ながらソロコンサートが最も素晴らしい。
そして、この風ひとり旅コンサートはサポートギターを一人つけているだけのソロコンサート。
2時間30分のコンサートで「風」の曲を何曲やったのだろう? 正やんは普通、ソロの時には2時間で20曲位やるから、この日はもっとやったのかも知れない。とにかく、すごくていちいち数えていない。
「風」は、もともといつも新しい音楽性を追求していたグループだった。
それを30年経った今、正やんが一人でやる。これだけでもすごいことなのに、なんと今の正やんの
パワフルなこと! ギターも、『この曲を2本のギターだけで演奏するなんて本来無理なんだけど、それでも挑戦します!』と言いながら完璧に演奏するそのカッコ良さ。素晴らしさ。
昔の風を知っている人もファンだった人も、今の正やんの風を見れなかった人は可哀相な気さえする。
ギター2本でこんなすごいライブをやれる人は、なかなか居ないよね。
伊勢正三を良く知っているつもりだったけど、正やんは誰もが理解するほどの半端なことはしない人だと改めて知った。
還暦を前にすごい進化をしている。
あの時代、日本の音楽界をリードし完成していた「風」という音楽がもっと進化している。
あの日、アンコールで総立ちになり一体化した正やんと満席の客。
心も体も熱くなって自然に何かが溢れていた。
正やん、ほんとにありがとう!
パッケージに「風のspiritを込めて」貰って、早10年の時が流れた。
この10年はとても濃い年月であって、いろいろなことがあった。
その間、ワタシは風のspiritに触れていたのだろうか?
その気になっていただけかも知れない。
たぶん、今回のライブで初めて正やんが言うところの「風のSpirit」を垣間見たのだと思った。
こういう本物がもっと露出する世の中になっていくことを願います。
そして、その
正やんの魂を受け取ったワタシはもっともっと精進し、わずかずつでも本物の治療で幸せを見出してもらえば嬉しいなと思うのでございます。
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