昨年末から毎週治療に通って来る81歳のご婦人がいる。
私は彼女の生き方や考え方が好きで毎回いろんなジャンルの楽しい話をする。当初は足腰が痛くて長時間歩けずにいたが2回目からは往復40分かけて歩いて通っている。
彼女は「今後も現状維持が出来たら・・」と言うので、私もいつの間にかその気になっていたように思う。
彼女のブログを読んでみて、私はハッとした。
(「心優しい人達 ありがとう」には当院のことも書いてくれている)
3月に入って仕事がとても忙しくなってきた。多い日は規定数を超えて日に10人以上治療することもある。ここのところ、21時まで仕事することが続いてる
みんなが喜んでくれて感謝をしてくれるから、私も仕事が楽しくて充実感がある。
誰もが違う症状だけど、どんなにヒドイ症状でも自分なら回復させてあげられるという自信を持って、誰に対しても同じように一生懸命、出来るだけ早く良くなるように治療に専念している。
その自信は己の責任感や使命感、そして患者さん達の満足感や感謝の心に裏付けされたものだった。
もう15年以上も親しくしている老齢のご婦人に久し振りに電話をしたら、1月にぎっくり腰で動けなくなり、近所の人が「整形外科以外に行ってはダメで」と強く言うのでずっとタクシーで通院しているが、もう3ヶ月にもなるというのに症状が良くなるどころか、かえって悪化している言う。
私はその間に何度か電話をしたのだが、腰のことは一切話に無かった。
「どうして、連絡くれなかったんですか? 私はプロ中のプロですよ。そんなもの、見ればすぐに原因が判るし、何度かの治療で良くなりますよ」と、言ったのだが、
「そう思ったけど、その近所の人が心配して毎日様子を見に来るから病院に行かんわけにいかんのよ」と言った。
それにしてもぎっくり腰で3ヶ月も。
私は話を聞いて寂しさと脱力を感じた。当院なら1〜3回の治療でOKなのに。
そりゃあ、世間にはそういう考えの方も沢山いるでしょう。医学至上主義。いや、それ以上にいい加減な治療院もどきが横行していることの方が問題です。
当院に来る方の多くは長い病院通いを経験した人がとても多い。でも改善せず、当院に来るようになって健常になって喜んで頂いているという事実。
早く治療してあげたいと切に思う。当院に来られた人で良くならないうちに来なくなった人なんて何百人に一人位しか居ない。
私に声をかけられなかった要因があるにしても、頼ってもらえなかった一抹の寂しさを感じずにはおれなかったある日。
あの人のブログを読んで、私はハッとした。
私はこの人の「現状維持ができたらいいのです」という言葉に甘えていたのではないか?
治療中にプライベートなことを楽しく、またはちょっとした不安なども話しているけれど、もっともっと理解してあげて、もっともっと思い通りの人生が送られるように、当院に来なくていいようにする為に、私はもっともっと努力ができるのではないだろうか?
今日の新聞に出ていたけれど、日本人の病気や障害のトップ10というのをワシントン大や東大の研究チームが発表していました。
1位は腰痛
5位にその他の筋骨障害
9位に首痛
こんな重大な障害に対しカイロプラクティックが関わっていること、いや、私が関わり、来られた方々から大いに感謝されていることは、少なからず励みになります。
また、7位にランクされている自殺という項目を見れば、多くはうつ病が原因であり、当院では今までに何十人かのうつ病患者さんが元気に社会復帰されています。
ただただ、私が時に寂しく、また無力感に苛まれるのは、県内だけを見ても当院で元気になった人は全患者さんの数%に過ぎないだろうということ。(県外から来る人もかなり居るけど)
腰痛やその他の筋骨障害で病院に溢れんばかりの患者さんを見る度に本当にかわいそうに思います。この人達の何人かでも、いずれ新しい知識や考え方に触れ、また何かの縁で当院に来るようになればきっと言わせてあげるのに。
「もっと早く来れば良かった」と。
今からでも遅くない
長い間、痛みで苦しんでいる人も
すぐ目の前に必ず希望が見えてくる
根本原因を正す
快方の森カイロプラクティック院

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