4月1日で67歳になった。
3月は割引キャンペーンをしたこともあって、昨今ではかなり忙しい月になった。来院数が増えたからと言っても、割引しているので施術料金はトータルで大幅に増えたわけではない。
元より儲けようと言う気は更々無くて、出来るだけ多くの人々を出来るだけ安い施術料で健康体に戻してあげたいという信念でやっている。 お金はその結果についてくるものだと思っている。
それは、とりもなおさず自分の身体を痛めつけるということに繋がる。
その3月がようやく終わって4月1日になった訳だけど、その日は土曜日でまだまだ3月の忙しさが続いていた。
FBで多くの友達から誕生日のお祝いコメントを戴いたが、実はとても忙しい日でもあった。
その日の夜、妻と二人で町に出て、ゆっくりと食事をした。それは、特別にお祝いなんていう雰囲気ではなくて、まあちょっと儀式的なものであった。
とにかく体があちこち痛くて疲れている。
翌日の2日の日曜日、これこそが私にとっての本当の4月の始まりであり、また誕生日を本気で意識できる日であった。
あちこちで春の祭りやイベントが行われていた。
よく知る人が主催するお祭りの音楽祭にも行こうかと思っていたけど、自分が本当にしたいことはなんだろうか?と考えると、やはりフライフィッシング。
天気のこともあって、だらだらとしながらテレビで前川清の「旅好き」を見ながら、大分出身の売れない芸人「えとう窓口」を観察して、その後、いつもは見ない「新婚さんいらっしゃい!」に出演した「えとう窓口夫妻」を見て、早く全国区で売れることを願った。
彼は芸人にしては真面目すぎてアクが無い。強烈な個性が無い。ただひたすら今後の飛躍を祈る。
さて、その後、釣りに行くことにして、妻に「釣りに行くけど、竹田に一緒に行こうか? そして温泉に行こう」と言ってみたら「行こうか・・」という返事。
雲っていたし風は強いし、一人で行く気がしなかったのだ。(笑)
どうせ本気で釣るわけじゃない。 川の様子を見て回り、のんびりと田舎の春をみたいだけなのだ。
1時間程、あちこちの川を見ながらヤマメのライズを探したが、予想通り全然無い。
雨が降り出し風も益々強くなってきたので、あきらめて温泉に行こうとしていたら見覚えの有る福岡ナンバーのクルマがやってきた、途中の川で見かけていたけど、やはりこの場所に舞い戻ってきた。これで3回連続で川で遭った。好きだなあ!
竹田の温泉「月のしずく」はかなり長い間改装で休業していて今回がお初だった。
いやはや、想像以上に素晴らしい温泉で、1時間半くらい入っていた。
露天風呂で足のストレッチなどをしながら「67歳になったんだなあ」としみじみと思った。
本当にゆっくりと今までの疲れが抜けていくのを意識していた。
「ああ、これで3月の疲れが全部抜けていく・・」と思いながら、ハタと気が付いた。
3月の疲れなんかじゃない。66歳の疲れが今、抜けていったのだ!
夕方6時になり、温泉の駐車場に出ると、空は晴れ渡り風もピタッと止まっていた。
まだ明るい春の夕暮れが訪れていた。
里川のヤマメはこの時間から活性が上がる。それもかなり条件が良さそう。
また次の機会に・・。
この日、一度も竿を出さなかった。
私と妻の二人だけの休日がすっきりと穏やかに終わろうとしていた。

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