「鏡の中で」 作詞 山村俊明 作曲 真田康徳
歌、演奏 やっちゃり YA☆CHARI
髪をとく君の細い肩に触れようとして
鏡の中の君と目が合ったその時から
別れの序曲が始まった
君の瞳が来ないでと言った気がして
僕はそのまま部屋を出ていってしまった
ああ、鏡は想いさえ逆に映してる
僕の心の鏡は今も割れたまま
君の細い肩を映してる
君の香り残る部屋はもう忘れてしまえと
携帯(でんわ)のメモリーを消してしまったけれど
後悔だけが募ってくる
僕の願いが君の心にコールして
今日こそ来ているようで又ドアを開けてみる
ああ、鏡は虚ろな世界を映してる
僕の心の鏡は今も割れたまま
君の長い髪を映してる
僕はそのまま部屋を出ていってしまった
ああ、鏡は想いさえ逆に映してる
僕の心の鏡は今も割れたまま
君の細い肩を映してる
君の長い髪を映してる
この歌は2002年に創られた「LINKs 僕らはWEBの中で出逢った」というアルバムに収められている。
また同年に発売された「やっちゃり」のファーストアルバムにも収録されている。
作曲した真田氏も伊勢正三さんのファンで「雨の物語」のような切ない歌を創りたいと言ってたから、じゃあオレが・・とわずか30分で書いた詞です。(笑)
もちろん、一晩寝かせて翌日クールな状態で読み直しをしましたが、ほとんど書き変えはしなかった記憶があります。
詞を読んだ真田氏もすぐに曲のイメージが浮かんであっという間に曲が出来たという奇跡のコラボ曲となりました。^^
まず別れのシーンとなる(上半身が出た)彼女の細い肩を連想したら、すぐに鏡がテーマだと浮かんで、後は淀みもためらいもなくスラスラとフレーズが出てきました。
中で最も印象的なフレーズは「鏡は想いさえ逆に映してる」でしょうか・・。
これも瞬間に出た言葉です。
私にとって、「鏡」というのは昔から奥深く不思議で怖い存在なのです。
鏡の中の自分の顔を覗くと遠い過去の思い出がよぎることもあります。
また、人との関わりは鏡のようで、相手の喜びも怒りもすべて自分の心を映しているからです。もちろん、逆も然り・・。
あっ、それに旅館や他所の家の鏡なんぞは夜見ると怖いですよね。何か変なものが写っていそうで。(笑)
私はこういう失恋の歌が好きですが(笑)、ラブソングであっても直接的な表現は避けて、事象を言葉にすることで、人の心、その想いを表現しようとしています。
それにしても、こんな歌には細い肩、長い髪ははずせません。
「君の太い肩・・」切ない歌になりません。(笑)
余談ですが、クルマの中で正やんにそれとなくこの歌を聴いてもらったことがあります。
すると正やんは「これクボヤンの歌?」と聞いてきました。
クボヤン、そう「風」の相棒である大久保一久さんのことです。彼は解散後は薬局をしながら時々ファンに呼ばれて小さなライブをしていました。
正やんがクボヤンの歌かと思ったほど、この歌は「風の薫り」がしたのでしょうか?
いずれにせよ、私が作詞した歌の中で始めてCDなりライブなりで世に出た記念すべき大切な歌です。墓場にも持って行きます。(笑)
歌はYOUTUBEで聴けます。 YA☆CHARIで検索。(FIKA+ YA☆CHARI 5)

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