2015/9/19

失われし古の色 19cクメール絹絣  染織



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製作地 カンボジア・コンポンチャム  
製作年代(推定) 19世紀半ば〜後半
素材/技法 絹(カンボウジュ種)、天然染料/綾地・緯絣

19世紀半ば〜後半にカンボジア南部の“コンポンチャム”で手掛けられた、120〜150年を遡る時代の貴重な宮廷・寺院儀礼用の腰衣”チョンクバン”としての絹絣です。

織り布のきめの細かさ・滑らかさが際立っており、19c当時の最も上質な種類(ランク)のカンボウジュ種絹の手引き糸が用いられたと推察されるもの、そして”格子・四弁花文様”の絣柄を目にすると、通常連続文様で構成される絣の場合、絣糸を一括して括り染めすることが一般的な製作手法であるところ、本布は絵柄の全体が単独で括り染めされた並々ならぬ手の込んだ作品であることが、文様の細部及び単調ではない躍動的なリズムのある絣表情から伺うことができます。

地色の”緑”、格子・四弁花の”赤紫”、”黄””濃藍”... 実際には何色とも名付け難い豊かな奥行きのある色彩を奏でつつすべての色が見事に調和しており、布が発する濃密な精神性と荘厳美に目と心を奪われます。今では再現することのできない”古の色”を有する染織作品です。






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