2015/10/11

クメール王朝期 褐釉陶器・象形四脚石灰壺  古陶磁




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製作地 クメール王朝 現タイ東北部 ブリラム周辺  
製作年代(推定) 12−13世紀
種類 宗教儀礼用のキンマ(蒟醤)の石灰を入れるための壺
サイズ 胴径:約12cm、高さ:約13.5cm、口径:約2.5cm

この儀礼用キンマの象形(動物形)石灰壺はクメール王朝期褐釉陶器の典型作例となりますが、象の表現(具象〜抽象の度合い)及び胎土と釉薬の種類・表情にバリエーションがあり、製作年代と製作地の違いによるものと考察されております。

本品は胎土と釉の質感・色調、刻線装飾の表情等から現タイ東北部のブリラム(Buriram)周辺で製作されたと推察できるもので、壺内部には石灰の付着・固化がみられ、古い時代にキンマ用石灰壺として使用されたものであることが明らかとなる一品です。

轆轤を用いず壺を成型後に筒状の四脚を貼付け焼成したタイプで、象頭のつくり・線刻装飾にはやや甘さが見られますが、手成型ながらふくよかでどっしり安定感のある壺本体と加飾とのバランスは秀逸であり、ほんのり赤みのある褐釉の穏やかな表情を併せ、本作品から力強さと愛らしさ双方が感じられる由縁ともなっているように思われます。




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●参考画像 クメール王朝期の動物形石灰壺(施釉陶器)

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褐釉兎形石灰壺 12−13c


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白釉猫形石灰壺 12−13c

※上画像は小学館「世界の陶磁器全集16 南海」より転載いたしております



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