2010/3/31
真冬の下校風景 旅の一場面


(写真 ウズベキスタン・ブハラ州 ブハラにて)
2010/3/30
撚金糸ブロケードのお守り袋 技巧・意匠・素材

製作地 ウズベキスタン・ブハラ
製作年代(推定) 撚金糸ブロケード:19世紀、袋の成形:20世紀半ば
経綾の朱赤絹地の中に、撚金糸が緯紋織(浮文)で織り込まれた”金糸ブロケード”の古裂が用いられたお守り袋。この金糸ブロケードは、本来はブハラの貴族・富裕階級が用いた高級コートの布地であったと考えられるもの、19世紀の作例です。
西域と中国の文化的交流の中で育まれたと考えられるこの種の織物は、シルクロードをさらに東進し、古代〜中世の日本にも伝えられていたことが”正倉院裂”等から確認することができます。
21世紀の現代、金糸ブロケードのほとんどはジャカードを筆頭とする機械織(機械仕掛け)で作られており、本品のような手織りの作例は、ほとんど目にすることができなくなりました。


2010/3/29
日向に座って 旅の一場面

(写真 ウズベキスタン・ホラズム州 ヒヴァにて)
2010/3/28
キャラバン隊、商人の行き交った城門 旅の一場面

(写真 ウズベキスタン・ホラズム州 ヒヴァにて)
2010/3/27
昔からの宝石市場 旅の一場面

(写真 ウズベキスタン・ブハラ州 ブハラにて)
2010/3/26
牧畜風景 旅の一場面

(写真 ウズベキスタン・ホラズム州 ウルゲンチ近郊にて)
2010/3/25
牧畜の村 旅の一場面

(写真 ウズベキスタン・ブハラ州 ブハラ近郊にて)
2010/3/24
遊牧民ラカイ族のテント装飾帯 技巧・意匠・素材


製作地 ウズベキスタン・スルハンダリヤ州
製作年代(推定) 20世紀半ば
民族名 ラカイ族
技法 キリム&スザニ
ウズベキスタン・タジキスタン・アフガニスタンが国境を接するエリアの高地・山岳地帯に生活する遊牧民”ラカイ族”が、移動テント(ユルト)の装飾に用いた帯布。
羊毛を手紡ぎし茜染め等の天然色染めを施した自家製の素材、紡ぎ・染め・織り・刺繍のすべてを自身の手仕事で作り上げたものであり、タイトな経織(経地合)で織り上げた帯状の布に、“鉤文付きの太陽”“八亡星”“羊の角”等、ラカイ族にとっての吉祥・守護のモチーフが、コーチングを主体とする刺繍技法により力強く描き出されております。
厳しい自然の中で遊牧生活を行なってきた民が、生活のものとして祈りとともに手掛けたものならではの力強い生命感・精神性が作品から薫ってまいります。生活あっての染織・刺繍作品です。
2010/3/23
ナーン売り 旅の一場面


(写真 ウズベキスタン・サマルカンド州 サマルカンドにて)
2010/3/22
モスク詣で 旅の一場面

(写真 ウズベキスタン・サマルカンド州 サマルカンドにて)
2010/3/21
冬の日向で 旅の一場面

(写真 ウズベキスタン・ホラズム州 ヒヴァにて)
2010/3/20
煉瓦壁とランプの灯と 旅の一場面

(写真 ウズベキスタン・ホラズム州 ヒヴァにて)
2010/3/16
お散歩 旅の一場面

(写真 ウズベキスタン・ブハラ州 ブハラにて)
2010/3/15
パンをかじりながら下校 旅の一場面

(写真 ウズベキスタン・サマルカンド州 サマルカンドにて)
2010/3/14
お守りとしての袋物 生活と祈りの道具

製作地 ウズベキスタン・シャフリサブス
製作年代(推定) 20世紀前期

製作地 ウズベキスタン・ブハラ
製作年代(推定) 20世紀半ば
茶葉入れとしての”チャイ・カルタ”、コイン入れとしての”プル・カルタ”、その他いろいろ、生活の中での大切な品々を収めるための袋物は、総じて丹念な手仕事により創り出され、その袋自体が”お守り(アムレット)”と見做されてきました。
我々の生活する現代社会では、工業製品が通常の袋物やバッグを”お守り”と考え、また意識して使用する機会はほとんど無いように思いますが、古い時代、手仕事の時代、モノを収納して持ち運ぶ袋物は、自ずと”お守り”でもあったのではないかと考えます。
画像の袋モノは、括り・染め・織り・刺し・縫い・組み・巻き... さまざまな技巧が小さな作品の内に加えられておりますが、糸や色に生命が宿るという念(祈り)がなければ、作り手が、ここまでの手間隙を掛けることは無いと思われます。
お守りを作ろうという意識ではなく、子供や家族のために手仕事で袋を縫ったり、作ること自体でそれを手にすること自体で、自ずと”お守り”となった、そういう時代があったようにも思います。