2010/6/30
自転車と子犬と 旅の一場面

(写真 ミャンマー・シャン州 ニァゥンシュエにて)
2010/6/27
涼風の渡る床下で 旅の一場面


(写真 カンボジア・タケオ州にて)
2010/6/24
美しき道具 機織用ブラシ 生活と祈りの道具


製作地 カンボジア南部
製作年代(推定) 20世紀初め〜半ば
仏教に縁の聖鳥”ハムサ(ヒンタ)”と、豊穣の蛇龍神”ナーガ”が力強く表現された機織用ブラシ。経糸に糊付けを行なったり、糸の状態を整えるために使用されてきた伝統道具です。
生命感溢れる手彫りの”ハムサ””ナーガ”は、ラッコールの黒・茶の漆で彩られ、棕櫚(シュロ)を素材とするブラシが付され、単なる道具を超えた”生命”が作品の内に宿ります。
機から始まり、道具の一つ一つにまで”祈りの意匠”が込められた時代がありました。
2010/6/23
運ばれる大仏さま 旅の一場面


(写真 ミャンマー・マンダレー地方域 バガンにて)
2010/6/22
美しき道具 ビンロウジ・カッター 生活と祈りの道具


製作地 ミャンマー
製作年代(推定) 20世紀半ば


(写真:ミャンマー・シャン州及びマンダレー地方にて)
半人半鳥の天女”キンナリー”の意匠を纏った真鍮製の道具。これは”檳榔の実(ビンロウジ)=ベテルナッツ”をはさみ割るためのもので、”ビンロウジ(ベテル)・カッター”と呼ばれます。
ベテル・カッターにより細かく割ったビンロウジの内核を石灰・香辛料とともに”キンマの葉”で包み、口の中に入れガムのように噛む、この”清涼剤”は南アジア・東南アジアを中心とする広い地域で嗜好されており、道具もそれぞれの地域で様々な種類のものを目にすることができます。
インドやビルマでは、古来よりヒンドゥや仏教の宗教儀礼や結婚式の際にも、この”蒟醤(キンマ)”は欠かすことの出来ない品モノであり、そのため信仰の意匠を纏った道具(カッターや容器など)が手掛けられてきました。祈りとともに生み出された美しき道具です。
2010/6/21
懐かしい空気と時間(3) 旅の一場面


(写真 ミャンマー・シャン州 ニァゥンシュエにて)
2010/6/20
懐かしい空気と時間(2) 旅の一場面

(写真 ミャンマー・シャン州 ニァゥンシュエにて)
2010/6/19
懐かしい空気と時間(1) 旅の一場面


(写真 ミャンマー・シャン州 ニァゥンシュエにて)
2010/6/18
シャンの僧院 旅の一場面


(写真 ミャンマー・シャン州 ニァゥンシュエにて)
信仰の場としての月日を重ねて百数十年。古朴な木造に錆びたトタン屋根の鄙びた僧院。
2010/6/17
シャン様式・木造仏頭像(三体) 技巧・意匠・素材



製作地 ミャンマー・マンダレーエリア
製作年代(推定) 18世紀末〜19世紀初頭
素材 チーク材、漆
約200年前に寺院・僧院の礼拝及び装飾用として手掛けられた、チーク彫りの仏頭(仏顔)像。
丸みの強い卵形の顔、肩まで届く長い弧の字型の耳、高い鼻と鼻筋まで通った長い眉、そして優しさを湛える柔和な表情... と典型的な”シャン様式”の特徴を有する仏陀様です。
本来何体で造られたものなのか不詳ですが、一つ一つ微妙に表情の異なる仏陀さまが信仰の場にずらりと並ぶ様は圧巻であったに違いありません。寺院所属の仏師の手により、信仰のものとして造られた作品のみが有する”正統な様式美”と精神性を宿すアンティークの名品です。

●シャン様式・仏坐像 参考作品 ブロンズ製 19世紀
※上画像はWhite Lotus刊「Burmese Buddhist Sculpture」より転載いたしております
2010/6/16
托鉢用の漆器 旅の一場面


(写真 ミャンマー・ヤンゴン及びマンダレー地方域 バガンにて)
2010/6/15
托鉢用の竹の漆器 生活と祈りの道具


製作地 ミャンマー・シャン州
製作年代(推定) 20世紀前期〜半ば
素材 竹、漆(黒・朱)
托鉢のため(施す側)の飯盛りボールとして作られ使われたシャン州の”籃胎漆器”。
托鉢のために毎日使っても、早々壊れたり劣化しないために、実用性重視の堅牢な竹編みと厚い漆掛けにより手掛けられております。
生活のもの、信仰のものとして使い続けることで生まれた、自然な手擦れ感、作為の無い根来(ねごろ)の表情、”用の美”ここにありという作品です。
2010/6/13
竹造りの市場 旅の一場面


(写真 ミャンマー・シャン州 ニァゥンシュエにて)
2010/6/12
”ルンタヤ・アチェイク”とマニプル(インド)の織物 染織


製作地 ミャンマー・アマラプラ
製作年代(推定) 19世紀後半
素材/技法 絹、天然染料 / 綴織
ビルマ中部の宮廷染織に、絹を素材に緻密な”綴織(つづれおり)”の技巧で流麗な波状の文様を表現する”ルンタヤ・アチェイク”と呼ばれる織物があります。
ルン-タヤ(lun-taya)は、百の杼(シャフト)を意味するものであり、数十〜百を超える小型の杼に文様を描く絵緯の色糸が配され、一織り一織りの中で、この多数の杼を左右に小刻みに動かしつつ、隣同士の色糸をインターロックする綴織により文様が織り進められます。
画像のような19世紀当時の作例、細手の絹糸が用いられ文様のパターンが複雑かつ流麗なものになると、1日あたり織り進めることができる長さは、ほんの数cm程度であったとされます。
この”ルンタヤ・アチェイク”は、国境を接するインド東部マニプル州の織物がビルマ側に伝わったものとする伝承(記録)が残されており、”マニプリ・サリー”の名前でも知られる”縫取織&綴織”の織物(上画像)が、原型にあったものとも考えられます。
しかしながら、技巧面・意匠面ともに、そのディテイルは大きく異なるものであり、ビルマに伝わってから独自の発展を遂げた染織作品であることも間違いないように思われます。残念ながら今では衰退の一途にある伝統織物の一つです。

●インド・マニプル伝統の”縫取織&綴織”技巧のパターン”インナフィ(innaphi)”
※上画像はPrakash Books刊「Textiles and crafts of India」より転載いたしております
2010/6/11
変わらぬ生活の風景 旅の一場面


(写真 ミャンマー・マンダレー地方域 バガン及びシャン州 ニァゥンシュエ)