2012/3/30

ペシャワールのカフェ  旅の一場面



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(写真 パキスタン カイバル・パクトゥンクワ州 ペシャワールにて)

2012/3/26

ステッチが寸断せずに繋がる生命の刺繍  刺繍



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製作地 アフガニスタン・ガズニー州 ハザラジャート  
製作年代(推定) 20世紀半ば
民族名 パシュトゥーン系遊牧民  
刺繍 ラダーステッチ(ボタンホールステッチの変形)

ハザラジャート南部の丘陵地帯で遊牧生活を行うパシュトゥーン系遊牧民が、婚礼に際して手掛けた刺繍布。平安・豊穣への祈りが”生命樹””羊(の角)”等の文様に込められた作品です。

特筆すべきは、ステッチのすべてが寸断することなく繋がっている点、これは”生命力”を寸断させないための技巧・意匠である(あろう)ことを、作品自身が語りかけてくるように思います。

モチーフ(文様)を描くというよりも、”生命”そのものを表わすことに主眼が置かれた、躍動する生命の刺繍作品です。どこを目にしても”生命”は連なり繋がっております。




●本記事内容に関する参考(推奨)文献
 

2012/3/24

羊たちの往来するペシャワール駅  旅の一場面



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(写真 パキスタン カイバル・パクトゥンクワ州 ペシャワールにて)

2012/3/16

手紡ぎ木綿・茜染めの一目絞りヴェール  染織



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製作地 パキスタン・スィンド州 タールパルカール  
製作年代(推定) 20世紀半ば
民族名 使用者:ジャート族/製作者:カトリ共同体  
素材 木綿、茜、藍、黄染料
 
インダス川下流域の地で、綿花の収穫から始まる手仕事から生み出された一目絞り・茜染めのヴェール。この地で染色を専門に行なってきた職人共同体”カトリ”の手による作例です。

手紡ぎ・手織りの厚地の木綿の場合、布を折り畳んで括り絞ることはないため、一目一目が単独の絞りであり、熟練した職人は下絵など無いフリーハンドで、この吉祥絵図を完成させます。

ジャート族やメグワール族の女性が、お嫁入りの際に支度品としてあつらえ一生モノとして大切に使い続ける、そういった種類の、古い時代のオーダーメード高級ヴェールとなります。




●本記事内容に関する参考(推奨)文献
 

2012/3/14

パキスタンの装飾スタイル  旅の一場面



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(パキスタン・スィンド州カラチ 及び カイバル・パクトゥンクワ州ペシャワールにて)

古い時代、遊牧・交易の地では馬や駱駝は人々の生命を預ける乗り物であり、神の祝福を得るために華やかな装飾がなされました。現代のパキスタンを走るデコレーションバス、その一見過剰とも思える装飾スタイルは、遊牧・交易の時代の名残りとも考えられます。

2012/3/12

異なる民族の二つの刺繍ルマル  技巧・意匠・素材



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製作地 アフガニスタン・ガズニー州  
製作年代(推定) 20世紀半ば〜後半
民族名 ハザラ族  
技法 ダブル・サテンステッチ(両面のサテンステッチ)



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製作地 パキスタン・スィンド州  
製作年代(推定) 20世紀半ば
民族名 スタール族  
技法 サーフィス・サテンステッチ(片面(表面のみ)のサテンステッチ)

アフガニスタン・ハザラ族の刺繍布(上)は、礼拝の際に頭を着ける場所に敷くための布(この布の上に石を置く)。パキスタン・スタール族(下)の刺繍布は、クルアーン(コーラン)等の信仰のものを包むために用いられる布。どちらもイスラームの信仰に纏わる生活の刺繍作品です。

いずれの作品も精緻なサテンステッチで描かれた幾何学文様に特徴があり、モチーフ構成と色遣いが相似しますが、片方(ハザラ族の作品)は布両面に反転する同じ文様が表わされた”ダブル・サテンステッチ技法”、もう片方(スタール族の作品)は布の片面にのみ糸及び文様が現われるように刺した”サーフィス・サテンステッチ技法”と、技巧面が大きく異なる作例となります。

古い時代に何らかの意匠の交流があったものなのか、信仰の精神性が偶然相似する刺繍を生み出したものなのか、またハザラ族の作品はなぜ完全な両面刺繍で手掛けられるようになり、逆にスタール族の作品はなぜ片面刺繍になったのか等、興味の尽きない二つの刺繍です。





●本記事内容に関する参考(推奨)文献
 

2012/3/8

カラチの洋館  旅の一場面



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(写真 パキスタン・スィンド州 カラチにて)

2012/3/6

魔を寄せ付けない力強き祈りの意匠  技巧・意匠・素材




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製作地 パキスタン・スィンド州 タールパルカール  
製作年代(推定) 20世紀前期
民族名 メグワール族

風車状の大きなディスク文様は眼眩まし、多数散りばめられたミラーは邪視除け、突起状モチーフの連続は寺院(ヒンドゥ寺院)を繋いだ魔を入り込ませない結界... そして作品全体に宿る美は神への祈りと祝福、言葉以上に、作り手の想いの強さが伝わってくる刺繍作品です。




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●本記事内容に関する参考(推奨)文献
 

2012/3/4

民族衣装を着たバローチ族の親子  旅の一場面



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(写真 パキスタン・スィンド州 カラチ近郊にて)

2012/3/2

ジャート族衣装の胸部刺繍  民族衣装




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製作地 パキスタン・スィンド州 タールパルカール  
製作年代(推定) 20世紀半ば〜後半
民族名 ダネター・ジャート族

ジャート族は古くはイラン(ペルシャ)の地に居住、遊牧生活の中で東部に移動してきたと考えられている人々で、パキスタン・スィンドとインド・カッチ地方にまたがる辺境エリアで、主に羊飼い・牛飼いを生業として生活をしてきた民族となります。

スィンド側の支族はムスリムが中心ですが、結婚時のダウリー(持参物)の習慣を有することが知られ、ダウリーの主たるものが刺繍品であることから刺繍の技術が高度に発達、取り分け衣装の胸部を装飾するためのこの刺繍パネルは重要なダウリーの一つと見做されてきました。

ダネター・ジャート族の衣装は、スカート状の広幅布が配されたチュニック型ドレスが特徴、胸部に細密な刺繍パネルが付され裾部が大きく広がるドレスは、独自の可憐な印象が感じられます。



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※上画像はMuseum of Cultural History,UCLA刊「DOWRIES from KUTCH」より転載いたしております





●本記事内容に関する参考(推奨)文献
 



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