2013/2/28

世界の主”ジャガンナータ神”布絵  仏神像



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製作地 インド・オリッサ州 プリー  
製作年代(推定) 20世紀初頭
素材 布、顔料

ジャガンナータ(三神)は、この土地(世界)を守り・豊穣を約束する神様として古代から崇められてきた”樹木神”に、後世ヒンドゥ教の神々が混交したものと伝わります。

篤き信仰とともに世襲職人が一枚一枚を描く”ジャガンナータ布絵”は、インド各地から何十日・何ヶ月を掛けて(お伊勢参りのように)この地を訪れた信者にとって、巡礼の証として、大切なお守りとして持ち帰られました。

残念ながら、現在では信仰の空気感を纏った布絵製作の伝統は失われしものとなりました。






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2013/2/27

今も炭アイロンで  旅の一場面



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(写真 インド・ラージャスタン州 ウダイプールにて)

2013/2/26

カッチ・ブージの市場で  旅の一場面



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(写真 インド・グジャラート州 カッチ地方ブージにて)

2013/2/25

山のウール絞り、砂漠のウール絞り  技巧・意匠・素材




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製作地 インド・ジャンムー&カシュミール州 ザンスカール  
製作年代(推定) 20世紀前期〜半ば
民族名 チベット系民族  
素材/技法 ウール(ヤク毛) / 綾織、絞り染め




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製作地 インド・グジャラート州 カッチ地方  
製作年代(推定) 20世紀半ば〜後半
民族名 ラバリ族  
素材/技法 ウール(羊毛)、木綿(紋織) / 絞り染め、紋織

寒季の気温が氷点下20℃近くになる高地ザンスカール、暑季の気温が40℃を超えるカッチ地方〜タール砂漠エリア、気候の大きく異なる土地で作られたウール絞りの衣装作品です。

どちらも自身が育てるヤクと羊から得た毛が素材になっており、紡ぎ・織り・染め・接ぎのすべてが手仕事で行われていた時代の所産となります。






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2013/2/23

水汲みの帰り道  旅の一場面



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(写真 インド・ラージャスタン州 タール砂漠エリアにて)

2013/2/22

砂漠のパッチワーク・キルト  技巧・意匠・素材



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製作地 インド・ラージャスタン州西部 タール砂漠エリア  
製作年代(推定) 20世紀前期

このパッチワーク・キルト“ラリ(ralli)”は、インドとパキスタンにまたがるタール砂漠エリアに生活する遊牧民及び農牧民が、生活の中で掛け布、敷き布、袋物、人・動物の防寒用布など多目的で用いるために手掛ける伝統を有してきたものとなります。

表は木綿色布を素材とするパッチワーク及びアップリケにより手の込んだモザイク様の文様が描かれ、裏地には染め布やプリント布が配され、内部に古着や古布の裂を挟み込んで刺し子状のキルティングが施されます。

”ラリ”には新しい布が用いられることはまず無く、大切に取っておいた古着(とくに女性用の古ヴェール)の色とりどりの裂が巧みに配され、刺し子の一縫い一縫いには豊穣や平安の祈りが込められ、それ故、独特の温かみと優しい表情を纏った作品が生まれました。



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(写真 インド・ラージャスタン州 タール砂漠エリアにて)






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2013/2/20

ブラケット(張り出し装飾)としてのサラスヴァティー像  仏神像



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製作地 インド・ラージャスタン州 メワール地方  
製作年代(推定) 19世紀後半

古い木造建築のブラケット(張り出し装飾)として手掛けられた、ヒンドゥの女神”サラスヴァティー”の彫刻像。サラスヴァティーは芸術・芸能を司る神様として知られます。

建造物の高所を装飾する彫刻のため、ディテイルに細密な彫り意匠が加えられるものではなく、凹凸をしっかり表現するメリハリの効いた浮き彫りにより全体が仕立てられる点が特徴です。

光の加減・向き、目にする角度により表情が様々に変化する彫り意匠が秀逸であり、やや下方から見上げる角度が、もっとも高貴で優美な雰囲気がかもし出されるようにも感じられます。






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2013/2/19

日々のお洗濯は湖で  旅の一場面



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(写真 インド・ラージャスタン州 ウダイプールにて)

2013/2/18

古いカシミール眉墨容れのペンダント  技巧・意匠・素材



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製作地 インド ジャンムー・カシュミール州  
製作年代(推定) 18世紀
素材 真鍮  ※後年インド・ラージャスタンでペンダントにリメイクされ使用されたもの

ボテ(ペイズリー)型に成型され、流麗な蔓花モチーフが全面に彫金された真鍮製の眉墨容れ。ムガル帝国の時代にカシミールで生み出された意匠のもので、当時のイスラーム貴婦人が嗜んだお洒落小物です。

製作当初は金消しで彩られていたものと思われますが、200年以上の歳月の経過により、表面の金は擦れて落ち、真鍮の枯れ色を纏っているのが現在の姿です。

後年ラージャスタンにもたらされ、アムレット(お守り)ペンダントに生まれ変わったものですが、眉墨容れはどのような女性が用い、ペンダントネックレスはどのような女性が身に着けたものか、かの時代に想像を巡らせるのも楽しい一品です。



●20世紀初頭にカシミールで作られた銀製眉墨容れの完品
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2013/2/17

湖での沐浴  旅の一場面



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(写真 インド・ラージャスタン州 ウダイプールにて)

2013/2/16

ガネーシャとラクシュミー  仏神像



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●シルバー打ち出し・彫金のアムレット
製作地 インド・ラージャスタン州  
製作年代(推定) 19世紀半ば〜後半



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(写真 インド・ラージャスタン州 ウダイプールにて)

象頭神”ガネーシャ”と女神”ラクシュミー”は、神格上では夫婦や兄弟等ではありませんが、ラージャスタンを中心とする一部地域、とくに商人階層の間で並んだ姿で奉られ崇められてきました。

双方に共通するのが、富と幸福を司る”現世利益”の神様であるという点であり、日本で”恵比寿様・大黒様”が対で奉られてきた感覚にとても近しいように思います。






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2013/2/14

19cマシュルー インド染織の(知られざる)名品  染織



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製作地 インド・グジャラート州  
製作年代(推定) 19世紀後期
素材/技法 絹、木綿、天然染料 / 朱子織、経縞、経絣、経紋織

天然染料で染められた上質な手引き絹と、同じく上質な手紡ぎ木綿を経・緯に、精緻な朱子組織で織られた布”マシュルー”は、煌びやかでありながらも落ち着きと気品を兼ね備えた布として、近世の宮廷貴族・富裕階級を大いに魅了した、インド染織を代表する名品の一つです。

取り分け、本作例に見られるような経絣と経紋織を同時に織り込んだものは、技巧の高さとともに他に類の無い意匠の新鮮味・完成美により、高位のマシュルーとして珍重されました。

”インド更紗”・”経緯絣パトラ”・”カシミア錦”(所謂インド三大染織)と比べて我々日本人の馴染みが薄いのは、大航海時代、アジア圏にはほとんど渡来・流通しなかったためと考えられます。

20世紀中期には衰退してしまった、失われし(また)知られざるインド染織の名品です。


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●絣・紋織入りマシュルーが配された宮廷・富裕層の儀礼用天蓋布(19c)
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2013/2/13

ラクダ飼いの丈夫な”撚り割り”帯  技巧・意匠・素材



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製作地 インド・ラージャスタン州 タール砂漠エリア  
製作年代(推定) 20世紀半ば
素材/技法 山羊毛(自然色)/プライ・スプリッティング(撚り割り)


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ラクダの高い背に腹から回した帯で着けられる鞍、この帯がもし切れてしまえば、乗り手の生命に関わる大切なうえにも大切なものであり、極めて丈夫なつくりの帯が必要となります。

通常の”織り”や”組み”では、帯の組織を構成する糸が徐々に擦り切れ、その部分から裂けが広がってしまい、帯の寿命はかなり短いものとなってしまいます。

そのため生み出されたのが、山羊毛の撚り紐数本を更に撚り合わせ、その撚りを割って別紐を入れ込みX字の格子に組織を構成する"プライ・スプリッティング(撚り割り)"と呼ばれる技巧です。

遊牧民・ラクダ飼いの男たちは、家族であるラクダのために意匠の凝らされた帯を手掛けてきましたが、近年の生活の変化により、この手の込んだラクダ腹帯製作の伝統は失われつつあります。


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(写真 インド・ラージャスタン州 タール砂漠エリアにて)






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2013/2/11

砂漠の村で  旅の一場面



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(写真 インド・ラージャスタン州 タール砂漠エリアにて)

2013/2/10

70ー80年前の糸遣い・布遣い  技巧・意匠・素材




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製作地 インド・グジャラート州 カッチ地方  
製作年代(推定) 1930〜40年前後
民族名 ラージプート族(使用者)

まず刺繍の出来の素晴らしさに目を惹かれますが、ディテイルを見ていくうちに、手引きの絹釜糸、手織りの絹朱子織地、手紡ぎ木綿と天然色の染め、そして裏に配された100年を下る時代の木版更紗、糸・布の味わいの豊かさに心を奪われる作例です。

使用頻度の少ない”ダウリー(婚礼贈与)”衣装であるとともに、代々大切に継承・保管されたもの... 幾つかの条件(奇跡)が重ならなければ、70−80年前の衣装作品が原型を留めていることはない慣習・気候の土地柄です。作品を鑑賞しながら、その奇跡に感謝をしたくなります。



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