2013/3/30

砂漠をゆく陸の舟  旅の一場面



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(写真 インド・ラージャスタン州 タール砂漠エリアにて)

2013/3/22

学校の行き帰りはオートリキシャで  旅の一場面



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(写真 インド・ラージャスタン州 ウダイプールにて)

2013/3/16

古い邸宅ホテルの真鍮製の取っ手  旅の一場面



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(写真 インド・ラージャスタン州 ジャイサルメールにて)

木製の扉、模様ガラス、真鍮製の鉤と取っ手... 出入りの開け閉めが楽しくなります。



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2013/3/15

手仕事の真鍮のあたたかみ  技巧・意匠・素材



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●真鍮製のベテルカッター
製作地 インド・ラージャスタン州  
製作年代(推定) 19世紀後半〜20世紀初め

“ベテルカッター”は、”檳榔の実(ビンロウジ)=ベテルナッツ”をはさみ割るために用いられる道具であり、細かく割ったビンロウジの内核を石灰・香辛料等とともに”キンマの葉”で包み、口の中に入れガムのように噛む清涼剤”蒟醤(キンマ)”(インドでは”パーン”と呼ばれる)は、紀元前の昔から南アジア・東南アジアを中心に嗜好されてきたことが知られます。

インドにおいて”パーン”は、古来よりヒンドゥ信仰との結びつきが深く、“ベテルカッター”は単なる道具ではなく、宗教儀礼用道具の一つとも見做され、世襲の金属工芸職人の手により、神々や吉祥の鳥獣等の意匠が表された、手の込んだ鍛造・彫金の作品が生み出されてきました。

何千回、何万回と真鍮をたたいて成型される”鍛造”の作品は、同じ真鍮でも色・肌の質感がまったく異なり、独特のあたたか味が感じられます。

本ベテルカッターも、経年による古色および、それにも増して、職人手仕事の技と気が、かくもあたたかくかつ深みのある表情を授けたことは間違いないように思います。


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●本記事内容に関する参考(推奨)文献

2013/3/13

古の染め布”アジュラック”を纏って  旅の一場面



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(写真 インド・ラージャスタン州 ジャイサルメールにて)



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(写真 インド・グジャラート州 カッチ地方にて)

”アジュラック”は、インダス川下流域(及びその支流)に広がる平原地帯で栽培される木綿を素材に、この地で数百年以上にわたり(原初はインダス文明期とも考察されている)、写真に見られる藍と茜をベースとする幾何学文様の木版染め布として手掛けられてきました。

布の下処理や天日干しから始まり、媒染と防染の高度な職人技が加えられ、一枚のアジュラックを完成させるには数十にわたる工程を要するものとなります。

この古から伝わる手仕事の染め布が、今でもラージャスタンやカッチやスィンド(現パキスタン側)の日常生活の中で、ごく普通に用いられているということに素晴らしさを感じます。





●本記事内容に関する参考(推奨)文献
 

2013/3/12

茜更紗〜生命の色〜  染織



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製作地 インド・ラージャスタン州西部  
製作年代(推定) 1910〜30年前後
素材/技法 木綿、天然染料 / 媒染:木版捺染(明礬)・線描き(鉄漿)、茜浸染、描き染め(茶・藍)

インドの偉大な発明として「0(ゼロ)の概念化」がその筆頭に挙げられますが、植物繊維である木綿を”真紅”に染め上げる技術、これも人類史・世界史に大きな影響を与えたインドの偉大な発明として挙げるべき(忘れてはならない)事柄の一つと思われます。

布(木綿)を人間の血潮のごとく濃厚な赤で染め上げ、かつ、その色が完全に定着し百年・二百年と褪せないよう永久化させる方法、これは茜の色素を別な材との化学反応で繊維に定着させる”媒染(ばいせん)”の発明により、遥か紀元前のインドで実現化したと考えられております。

画像の作品は、媒染剤(明礬)を木版捺染し、茜染料に浸染して”真紅”に染め上げ、茶と藍を描き染めし(茶は媒染染め・藍は直接染め)、片面染めのジャジャム(敷き布)として完成させたもの、ロウや糊の防染を施さない、「茜媒染・更紗」の典型作例と言えるものとなります。

手紡ぎ・手織りの木綿に様々な下処理を施し、茜色素の抽出・染料化及び媒染・浸染の際にも様々な伝承技術を加えなければ、茜赤はここまで濃厚に発色・定着するものではなく、この”生命の色”と呼べる、圧倒的に深く瑞々しい色味を誇る茜更紗は今では失われしものとなりました。



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●本記事内容に関する参考(推奨)文献
 

2013/3/11

平らでは無いミラーワークの鏡片  技巧・意匠・素材



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(写真 インド・グジャラート州 カッチ地方にて)

ミラーワーク用の鏡片は”鏡”ゆえに表面が平らと思いがちですが、インド西部エリアでは、古くから宙吹きガラス製法で”球形”につくられカットされた、凸型の鏡片が用いられてきました。

水面や水滴の表面が平らでは無いように、平らで無いものには生命(エナジー)が宿り、魔を撥ね除ける力があることを、この地方の人たちは知っていたのかもしれません。

下の作品は、宙吹きガラス製法の鏡ガラスから、鏡片の一つ一つを様々なカタチとサイズに手でカットしたものを用いており、予めカタチが決められた工業製品の平らな鏡片を用いても、この表情の豊かさと生命感は全く現われません。


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製作地 インド・グジャラート州 カッチ地方  
製作年代(推定) 20世紀半ば〜後半
民族名 ラージプート族






●本記事内容に関する参考(推奨)文献
 

2013/3/9

芸術の都”メワール”の気に満ちたホテル  旅の一場面



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(写真 インド・ラージャスタン州 ウダイプールにて)

2013/3/7

キナウルのウール綴織り・肩掛け  民族衣装



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製作地 インド・ヒマーチャルプラデッシュ州 キナウル  
製作年代(推定) 20世紀半ば
素材/技法 ウール、ウールフェルト/綾地、綴織り、アップリケ、刺繍

インド・ヒマラヤを臨む渓谷部の一地方「キナウル(Kinnaur)」の地名は、天界で楽舞を司る半人半鳥の女神”キンナリー(Kinnari)”の名前に由来するという伝承があります。

実際のところ、キナウリー(キナウル民族)の女性は歌と踊りの巧さで名高く、多色ウールの綴織りで手掛けられる肩掛けは、まるで鳥の翼を纏っているようにも見えてまいります。



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※上画像はIndus Publishing Company刊「Textiles,Costumes and Ornaments of the Western Himalaya」より転載いたしております


●半人半鳥の女神”キンナリー”(ビルマ仏教の意匠より)

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2013/3/5

”茜赤”のバンジャーラ族スカート  民族衣装




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製作地 インド・ラージャスタン州  
製作年代(推定) 20世紀前期
民族名 バンジャーラ族  
素材/技法 木綿、天然染料、絹 / 縞織、木版捺染、刺繍、アップリケ
  
表は茜染めの木綿を主体とした”縞木綿”、裏には木版捺染で媒染柄付けされ茜一色で染められた”茜更紗”が配された、ラージャスターニ・バンジャーラの婚礼用スカート。

表と裏、それぞれの天然色染め”茜赤”の色彩の美しさ、瑞々しさと深みは溢れんばかりであり、作品からは吉祥色に込められたバンジャーラ族の祈りが伝わってまいります。





●本記事内容に関する参考(推奨)文献
 

2013/3/2

ザンスカールのヤクウール絞り染め肩掛け  民族衣装





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製作地 インド・ジャンムー&カシミール州 ザンスカール  
製作年代(推定) 20世紀半ば
民族名 チベット系民族  
素材/技法 ヤクウール、染料 / 綾織り、絞り染め、三枚接ぎ


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標高3500mを超える高地に生活するザンスカールの人々が、自身が放牧し育てたヤクから収穫したウールを素材に、紡ぎ・織り・染めの手仕事により手掛けた絞り染めの肩掛け。

丸の中に十字を描く絞りモチーフは、チベット仏教の伝統のもと古来より受け継がれてきたものですが、日本では江戸時代に“蒙古絞り”としてもてはやされたものとも縁の深い染織の意匠です。

一年の3分の2近くは外地との交通が遮断される厳寒の山里ですが、それ故、他の地域では既に失われてしまった染織や衣装の伝統が継承されてきたのかもしれません。


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※上写真はsansabbaisabel氏撮影

2013/3/1

陽を浴びて  旅の一場面



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(写真 インド・ラージャスタン州 タール砂漠エリアにて)



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