2015/2/26
托鉢の漆器を大切に抱えて 旅の一場面

(写真 ミャンマー・マンダレー地方域 マンダレーにて)
2015/2/24
托鉢が終わったあとも 旅の一場面


(写真 ラオス・ルアンパバンにて)
2015/2/14
動物たちに込められた吉祥の祈り 旅の一場面

(写真 インド・ビハール州にて)
2015/2/12
幸運の使い”ふくろう”の真鍮製香炉 生活と祈りの意匠

製作地 インド・オリッサ州(或いはマディヤプラデッシュ州・ビハール州)
製作年代(推定) 20世紀前期
”ふくろう”は、ヒンドゥの最高神の一人”ヴィシュヌ”の妻であり、美と幸運を司る女神”ラクシュミー”の乗り物、インドでは古来より幸運をもたらす鳥として様々な工芸品の意匠とされ人々に愛好されてきました。
本品は蓋部と器部からなる真鍮製の香炉で、この地方の金属鋳造職人”ドクラ(dokra)”が“脱蝋法(ロスト・ワックス法)”をベースに一部鑞付けや彫金を加えて手掛けた種類のものとなります。
信仰に纏わる調度品(香炉)として作られたアンティーク作品、伝統手仕事の造形の完成美、そして祈りのものゆえの瑞々しく息づく精神性に惹き込まれます。



2015/2/10
グジャラートの牛車 旅の一場面

(写真 インド・グジャラート州 カッチ地方にて)
2015/2/8
グジャラートの驢馬車 旅の一場面

(写真 インド・グジャラート州 カッチ地方にて)
2015/2/6
19c絹経緯絣パトラ 縞格子(間道)裂 染織

製作地 インド・グジャラート州
製作年代(推定) 19世紀後半〜末
素材/技法 絹、天然染料 / 経緯絣
経糸・緯糸双方を括り染めし緻密に文様合わせを行いながら織り上げていく絹経緯絣パトラは、類稀に高度な技術を要する織物として、インド国内はもとより、15・6世紀の大航海時代以降、海外への交易品として輸出され数百年にわたり珍重されてきました。
日本では茶人・数寄者に愛好された舶来染織品でもあり、間道(かんとう)、つまり縞・格子の名物裂の一つとして、このパトラの縞裂を用いた著名茶人の仕覆等が存在することが知られます。
本裂は19世紀にインド国内の富裕層向けに手掛けられた上手物(じょうてもの)のパトラの裾ボーダーから得られたもので、上質な絹を素材に密に織り上げられており、色彩は深く・濃く・瑞々しく、多色遣いの縞及び緯糸と経糸の双絣糸で表現された”格子”の表情には力強さが感じられます。


●本記事内容に関する参考(推奨)文献