2015/11/2

祈りの染め・縫い刺し 出雲の”錨模様”孫ごしらえ  染織



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製作地 日本・島根県 出雲地方  
製作年代(推定) 19世紀末−20世紀初頭 明治時代
素材/技法 木綿、天然藍 / 筒描き、二枚重ね、縫い刺し

布面から飛び出すような勢いのある”錨と鎖”模様に目を奪われる木綿・筒描きの藍染め作品。

出雲地方で”孫ごしらえ”として知られるもので、孫が生まれた際、お嫁さんの生家側がお祝いに仕立てる伝統を有してきたもの、この孫ごしらえには”負ぶい帯””湯上げ布””おしめ(の覆い布)””足拭き布”等があり、この”錨(いかり)”の意匠は、娘と孫(男子)が嫁ぎ家に末永く錨のごとく根をおろし、家が発展して幸せになるようにという主旨の祈りが込められたものと伝わります。

紺屋で染められた布を持ち帰り、母親・おばあちゃんが自身の手で裁断と縫い刺しを施したものでしょうか... 東北地方の刺し子雑巾やインドのカンタ等とつながる表情・空気が伝わってくるのは、この素朴ながら愛情溢れる針仕事の仕上げゆえと感じられます。

”孫ごしらえ”は、時代の変化とともに失われていった染織品で、出雲地方固有のものとしてひろくは知られておりませんが、日本(人)の古の生活・心を映す貴重な染織遺産と思われます。



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