2015/11/6

19c 茜染め”立花模様”インド更紗裂  染織



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製作地 インド ラージャスタン若しくはグジャラート  
製作年代(推定) 19世紀
素材/技法 木綿、天然染料 / 木版捺染、媒染(茜)、描き染め(藍)

一見すると”何と多彩で華やかな表情の染めの布...”という印象のあるインド更紗の19c古裂ですが、実際には”茜””藍”の二種類の染料しか用いられておらず、蝋や糊の防染さえも施すことなく染め得ることを知り及ぶと驚くしかありません。

染料の発色・定着が良くなるように特殊な工程で下処理を施した木綿地に、@鉄漿(=黒に染まる)、A明礬(=赤に染まる)、B鉄漿+明礬(紫に染まる)の3種類の媒染剤を木版で捺染し茜染料への浸染を行うことにより、この多彩な色が同時に(いっぺんに)現われ出でます。最後に直接染料である藍(浅葱)を描き染めし、洗い等の後処理を得たのちに完成となります。

化学染料の発明・流通により、誰でも木綿(植物繊維)を鮮やかな色に染められるようになるまでは、インド更紗の染め技術は”魔法”に位置づけられるものであり、取り分け本布でも見られる”真紅(真っ赤)”といえる赤の色はインド更紗のみが染色可能なものでした。




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