2015/11/10

古渡り縞木綿 ”奥嶋”裂  染織



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製作地 南アジア〜東南アジア 国・地域不詳  
製作年代(推定) 18世紀−19世紀初め
素材/技法 木綿、天然染料 / 平地・経縞

茶染め或いは茶綿の手紡ぎ木綿を経緯のベースに、経縞を構成する焦げ茶と浅葱が平地で織り込まれた縞木綿裂。茶の地からほんのり立ち昇る空気のような浅葱、焦げ茶糸の枯れ具合、数寄者好みを感じさせる色表情・糸目表情に目を惹かれる一枚です。

焦げ茶の糸は鉄媒染ゆえに二百年余りのときを経過し侵食(腐食)が進んで部分的に脱落しており、本来的な枯れ表情にさらに追い枯れが加わっている様子を確認することができます。

細手の繊細な手紡ぎ糸で密に織り上げられたこの布は、当時の富裕層・数寄者の間で重用・愛玩された舶載の染織品”奥嶋(おくしま)”に類するものであり、”縞”が未だ”嶋”の文字で表わされていた頃、つまり高級な縞木綿は遠くの島(国)からもたらされていた時代の作例となります。




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