2015/11/16

江戸期 ”算崩し模様”・型染め裂  染織



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製作地 日本 ※地域不詳  
製作年代(推定) 19世紀 江戸時代
素材/技法 木綿、天然藍、天然顔料 / 型染め、片面染め

算木を縦横に精緻に組み上げたような”算崩し(三崩し)”の模様は、”不断長久”を表わす吉祥文様の一つとして尊ばれてきたもの、遠目では織物のようにも見える緻密な染めが見事な本型染め布は、渡り木綿(唐桟・奥嶋)の写しとして手掛けられたものと考察できます。

本品は手紡ぎ・手織りの木綿地を台布に、天然藍による濃紺の地色をベースに”淡藍””紅(ベンガラ)”の二色遣いで緻密な”算崩し模様”が染め表わされた作品となりますが、”淡藍”と”紅”は白布に二枚の型紙を用いて摺り込まれ、その部分を同型紙により糊伏して藍浸染する方法がとられていると思われ、高度に熟練した手仕事による染めの完成度の高さが光ります。

濃紺地に二色遣いで”算崩し”が染め表わされた、この意匠様式の型染めは類例(残存作例)が限られる珍しいもの、何らかの特殊な用途向けに特別な発注で製作されたものかもしれません。




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●参考画像 算崩し文様の渡り木綿(唐桟留・インド) 江戸時代
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※上画像は平凡社刊「別冊太陽 木綿古裂」より転載いたしております



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