2016/9/25

琉球王国 19c 苧麻×芭蕉交織・縞絣布  染織




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製作地 琉球王国(現日本国・沖縄県)
製作年代(推定) 19世紀後期 琉球王朝期
素材/技法 苧麻(桐板?)、糸芭蕉、天然染料 / 交織・経縞、経緯絣(藍)、経絣(薄紅)
サイズ 幅(緯):35cm、長さ(経):92cm

本布は白糸(経糸の一部と緯糸)は”苧麻”、茶糸(経糸の一部)は無染・生成りの”糸芭蕉”が配され経縞を形成するとともに、井桁状の文様が藍染めの経緯絣で、また紅花染めと思われる薄紅の斑状模様が同じく先染めの絣として織り表わされたもの、経縞に経緯絣の文様を散りばめた”綾中(アヤンナーカー)” と呼ばれる種類の王朝期・首里織物となります。

苧麻よりも糸芭蕉の糸(繊維)の方が太く硬質でコシがある等の質感に違いが出る中、巧みに整経・織りがなされ歪みやよれ無く端整に織り上げられている点は本織物の技術の高さを示しており、藍の経緯絣と薄紅の斑文を含めて細部に破綻の無い美しい織物に仕上げられております。

また本布に用いられている苧麻糸は白さとともに繊維の透明度が際立ち、本土で織られた苧麻織物(上布)とは表情・質感が異なっており、特定は出来ないものの”桐板(トゥンビァン)”と呼ばれる種類の琉球苧麻織物との関わりを伺わせるものとなります。

白く透明度の高い”苧麻(桐板?)”と、無染・生成りの柔らか味のある茶色を呈する”糸芭蕉”の織り成す縞の清々しさと美しさが際立つ一枚、古くは献上品や交易産品として扱われた種類の織物の格調の高さ・気品と固有の色香に惹き込まれます。



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●本記事内容に関する参考(推奨)文献
 



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