2016/11/25

江戸後期 縞木綿”和唐桟・微塵嶋”裂(2)  染織




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製作地 日本 ※地域不詳
製作年代(推定) 19世紀 江戸時代後期
素材/技法 木綿、天然染料 / 平地、格子織
サイズ 幅(緯):34cm、長さ(経):66cm

本布は濃藍と茶に染められた二色の木綿糸で構成される平地の縞格子で、経緯ともに連続線と点線を交えて篩(ふるい)の網目のような独自の表情を有する文様を描いたもの、これは江戸時代に”せいらす嶋”の呼称でもてはやされたもの(せいらすはセイロン島に由来)で、”じゃがたら嶋””算崩し嶋”等とともに舶来の唐桟・奥嶋が意識されて、その写しとして日本国内でも織られるようになった和唐桟の一種となります。

唐桟・奥嶋は経緯ともに双糸(二本引き揃えの糸)で織られるのが通常ですが、江戸時代に遡るこの種の唐桟写しは、未だ品種改良の進む前の短繊維で粗く毛羽のある糸、細く長く紡ぐことが困難な国産木綿で織られたため、本布のように双糸ではなく単糸で織られたものが見受けられますが、ここまで細く長く繊細に手紡ぎされた糸により平滑な織物、一見すると渡りの唐桟と見紛うほどの細密な織りが実現できているのは並々ならぬ手技によるものと言うことができます。

”微塵嶋”とも称され珍重された江戸期の上手木綿織物、時代の色香が薫る逸品です。





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●本記事内容に関する参考(推奨)文献
 



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