2017/8/5

19c末〜20c初 タイ・ルー 縞絣&縫取織腰衣  染織





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製作地 ラオス北部
製作年代(推定) 19世紀末〜20世紀初め
民族名 タイ・ルー族 (Tai Lue)
素材/技法 絹、天然染料、木綿(藍色系の糸及び腰布)/緯縞、緯絣、縫取織、緯紋織
サイズ 全幅(緯)138cm(二枚接ぎ・筒状縫製)、本体布の丈(経)81cm(+腰布部:16cm)


ラオス北部に生活する「タイ・ルー族(Tai Lue)」の手による、緯絣及び縫取織腰衣”シン・カーン(sin kaan)”、19世紀末〜20世紀初めのアンティークの作品です。

”シン・カーン”とは、タイ・ルー族の腰衣の中で”緯縞絣(=kaan)”が横方向の多層の縞として表現される作品を指すものとなります。

一枚の織り布を筒状に縫製することが一般的なシンにおいて、通常は”横方向が経”となりますが、このシン・カーンでは”横方向が緯(縦方向が経)”として織り上げられた二枚の織り布が接ぎ合わされる点に技巧・意匠の特殊性を指摘することができます。

一見するとシンプルな縞や絣とも思えますが、ラック染め絹×絹の紅赤とともに地と縞を構成する青緑部分には極めて繊細に紡がれた藍木綿の”双糸”が配され、紅赤縞部分の白斑状の絣以外に、白絹の縞と緯紋織の一部にも染め分けの絣糸が加えられるなど、肉眼では確認できない細部の糸遣いが凝っており、そのミニアチュールな織りの世界に圧倒される思いがいたします。

本腰衣は”シン・カーン”であるとともに、裾部(本体と同じ織りの一枚布)に縫取織の”ティーン・ジョク(tiin chok)”が加えられており、”シン・カーン・ティーン・ジョク”と呼称される手の込んだもの、技巧の卓越と意匠の完成美に魅了される、タイ・ルー族染織・衣装のアンティーク名品です。






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●本記事内容に関する参考(推奨)文献
  



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